「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」活用し映像クリエイター・フォトグラファーを支援

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2020/06/26 07:00

 ソニーは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けている、映像クリエイター・フォトグラファーへの支援策として、クリエイティブコミュニティ関連団体への寄付やソニーのカメラ機器の無償点検などを実施することを発表した。

 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、人の多く集まるスポーツイベントやコンサートなどの中止や、映画・ドラマなどの撮影中断が相次ぎ、ブライダルなど個人のライフイベントの自粛も起きている。これにより、エンタテインメント業界を写真や映像制作で支えるクリエイターの事業活動に著しい影響が生じているという。同社は、こうしたクリエイターの活動や事業の継続を支援していく考え。

 同支援に係る費用は、新型コロナウイルスの影響を受けている人々のためにソニーが4月に立ち上げた「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」から拠出する予定とのこと。

 具体的には次のふたつの取り組みを行っていくという。

スポーツ番組や、映画、TVドラマ、CM撮影に従事するカメラオペレーターなどを支援する団体への寄付

 スポーツ番組や映画・ドラマ・CMなど撮影監督とともに映像制作に携わるカメラオペレーターや、ドキュメンタリーなど制作を行うビデオグラファーが所属する団体への寄付を、6月以降順次開始。活動の継続を支援している。支援金は同団体に所属するクリエイターの活動支援に充てられる。

寄付先の団体名と地域、対象者
  • Sports Video Group(米国・スポーツイベントの撮影に関わるカメラオペレーター)
  • Sports Video Group Europe(欧州・スポーツイベントの撮影に関わるカメラオペレーター)
  • International Cinematographer Gild「Local 600」(米国・カメラオペレーター・ビデオグラファー)
  • The American Society of Cinematography(米国・カメラオペレーター)
  • IMAGO(米国・カナダ・日本を除く全地域のカメラオペレーター
  • 日本映画撮影監督協会 (日本・カメラオペレーター)

ソニー・イメージング・プロ・サポートの会員への機材無償点検の提供

 ソニー・イメージング・プロ・サポートは、ソニー製品を使用し写真や動画の撮影を職業とする個人のプロフェッショナルの活動をサポートするための会員制サービス。今回、主に同サービスの既存会員(2020年6月末までに同サービスに申し込みした人も含む)に、保有する機材を安心して使うための準備として、点検・清掃・ファームウェアのバージョン確認を同サービスの各展開地域において無償で提供する。日本では、8月1日から12月25日まで受付対応するとのこと。

※対象地域…北米、欧州の一部地域、ロシア、中国本土、香港地区、台湾地区、韓国、日本、インド、オーストラリア。

 なお、このほかに大学などの教育機関での遠隔教育の支援を目的として、国立情報学研究所への寄付も行われる。