ANAとAnyMindが羽田空港でテクノロジー活用したデジタルOOH広告展開 トラベル領域のDX推進

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2020/09/11 05:00

 AnyMind Group(エニーマインドグループ)と全日空商事(ANA)は、共同で日本国内における空港のDXを推進し、デジタルOOH(デジタル屋外広告)を活用した空港施設内の新たな広告の可能性を創造する事業を展開することを発表した。

 同事業の第1弾プロジェクトとして、羽田空港利用客向けの広告媒体『HANEDA ダイナミックアドビジョン』の運用(広告配信)を10月より開始する。

 今後、両社は共同でデジタルOOHを日本各地の空港で展開し、それらをつないだ独自のネットワークを構築する予定。出発便や到着便と連動した到着先の観光地、ホテル、空港に接続する交通機関、自治体に関するコンテンツのほか、空港利用者と親和性の高い商品・サービスを提供する企業や団体など、幅広く広告枠販売を実施するとのこと。

 今回はデジタルサイネージを採用。従来のオフライン広告をオンラインにつなぐことで、容易に表示内容の切り替えすることが可能となり、時間帯を選んでさまざまな形式で配信を行うことが可能となった。また、今回ローンチするデジタルOOHでは、デジタルサイネージモニター上部に設置したカメラで空港利用者の目線を追うことで、サイネージに表示された広告画像(静止画、動画)を視認した割合(視認率)、見た人がどんな属性なのかを独自技術での解析を行うことができるように。これにより、リアルタイムなクリエイティブの選択が可能となり、空港利用者の関心度の高い広告コンテンツを表示ことができるようになるという。

 今回羽田空港にて運用を開始するスタンド型のデジタルサイネージでは、主に空港内コンコースの動く歩道、通路脇や待合シートなど、空港内を移動・滞在中の利用者の広告視認情報を把握・分析することが可能。これらの分析結果は広告主にフィードバックが可能なことから、各種情報を基に興味関心の度合いやユーザーリーチの把握、広告クリエイティブごとの効果の可視化などができるため、実際の空港利用者の反応をフィードバックし、次回以降の施策への活用が可能となる。なお、映像は保存せず、テキストデータとして属性のみをサーバーに送るため、個人情報の取得は行わないとのこと。

デジタルサイネージ展開例(羽田空港 第2ターミナル国内線2階 保安エリア内 中央コンコースエリア)

デジタルサイネージ展開例
(羽田空港 第2ターミナル国内線2階 保安エリア内 中央コンコースエリア)