LINE、ギグワーク市場参入 企業とユーザーの隙間時間をマッチングする求人サービスを2月ローンチ予定

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2020/11/17 07:00

 LINEは、新しい働き方を実現するためのソリューションとしてギグワーク市場(単発雇用サービス)への参入を新たに決定。企業とユーザーの「スキマ」時間をマッチングする求人サービス「LINEスキマニ」を2021年2月24日より提供開始することを発表した。まずは、一定数の企業との運用を2021年2月24日よりソフトローンチとして開始し、ユーザーと企業の「評価データによるマッチング」などの機能を実装ののち、2022年春の本格提供開始を目指すという。

 現在、新たな生活様式やライフスタイルに順応すべく「リモートワーク」が推奨されるようになったほか、「週休4日制」や「副業の環境整備」など、働き方に新たな選択肢が増えるようになった。なかでも「ギグワーク」と呼ばれる単発雇用領域が特に注目されている。

 同社が2019年6月に行った調査では、約6割が「隙間時間に働きたい」と回答。特定の企業や就業形態に依存しないという個人の働き方や雇用環境の変化にともない、隙間時間を有効活用したい求職者が多く、コロナ禍においてその意向を持つ人は増加傾向にあると見込まれている。また、中長期における労働市場企業では、「人手不足」が企業の課題となっている。

 そこで同社は、柔軟性のある働き方が拡大してきている現状と企業のニーズをマッチングし、新しい働き方を実現するためのソリューションとして、企業とユーザーの単発雇用のマッチングを実現する「LINEスキマニ」をスタートする。

 同サービスは、コミュニケーションプラットフォームであるLINEが両者のニーズをつなぐことを目的としている。雇用形態に囚われず、「時間」に対しての対価の支払いに加え、「ユーザーのスキルを活かした価値」に対しても評価がなされる、「PAY FOR TIME+VALUE」の実現に向け、隙間時間の有効活用をサポートする考え。

 同サービスの特徴は、次のとおり。

採用力

 月間利用者数8,600万人(2020年9月末時点)が利用するLINE上で人材を探すことができるプラットフォーマーとしての強みを活かし、全国どこでも募集が出せる・働き先が見つかるサービスを目指す。求職者は「LINEスキマニ」の公式アカウントを友だち登録するだけで、別のアプリをダウンロードすることなく、LINEアプリ上で求人を探すことが可能となる。

評価データによるマッチング

 「職務経歴」「勤務評価」「勤務状況」を蓄積することで、これまで解決できなかった「質の担保」を実現し、企業は即戦力判断が容易に。高い能力を持ったユーザーには、より良い条件の求人をマッチできるサービスを目指す。なお、同機能は2022年春頃の実装予定。

工数削減

 求人の募集から、マッチング、採用、勤怠管理、給与の支払いまでを代行して行い、ワンストップサービスを実現。求人への応募から、勤務を開始出来る最短時間は4時間を予定している。

サービス名称について

 「ちょっとした隙間時間」「スキル」「好きな仕事」という3つの「スキ」を「お金(money)」に変える世界観をユーザーに提供していくことを目指して名付けられた。