オムロン、デジタル教育サービス向けIMEをリリース 活用シーンに合わせた文字入力・変換機能で学習支援

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2021/04/19 05:00

 オムロンソフトウェアは、デジタル教育サービスに向けた、文字入力支援システム「iWnn IME for Web」をリリースした。活用シーンに合わせた文字入力・変換機能により、高品質なデジタル学習システムの普及に貢献する。

 近年、GIGAスクールをはじめとした、学習現場のデジタル化が加速し、生徒1人ひとりが各自のデバイス(タブレットPC)を用いて授業を受ける学習環境が広まっている。こうしたなか、生徒が使用するデバイスや、デバイスに搭載されているIMEによって、入力や変換の仕様が異なるため、公平であるべき学習環境にばらつきが生まれることが課題となっていた。また、学習現場においては、タブレット上での文字入力・変換に時間を要してしまう、あるいは、入力中に解答が変換候補として先に出てしまうなど、生徒の学習の妨げとなるケースがあった。

 そこで今回、教育現場にあわせた文字入力・変換機能を「iWnn IME for Web」に搭載し、デジタル教育サービス向けにリリース。同システムは、各種OSやブラウザに対応したIMEをWebアプリに組み込んで使うため、多様なデバイス環境上での入力が可能となる。また、不適切語彙の除去や、学年ごとに違った学習内容やすでに学習した漢字のみを候補として表示する予測変換、数式や化学式専用のキーボードといった教科に合わせたキーボードの表示など、最適な入力・変換機能により学習効率の向上に貢献する。

「iWnn IME for Web」の主な特徴は、次のとおり。

  • マルチ OS/ブラウザ対応によりさまざまなデバイスで利用可能
  • Cloud辞書でいつでも最新語彙に対応
  • 入力フィールドに応じた多彩なキーボードを実現

 同システムは、スマートフォンなどで利用されていた組込型予測変換エンジン「iWnn」の予測変換機能をCloud上で実現し、Webアプリ上で動作するIME(以降、「Web IME」)とセットにしてサービスを提供する。

 Web IMEを任意のWebアプリに組み込むことにより、デバイスやOSなどのプラットフォームに依存することなく、統一された入力環境を提供することができます。また、Webサービスの入力エリアに応じたソフトウェアキーボードの切り替え・ソフトウェアキーボードに加え、パソコンのハードウェアキーボードからの入力への対応など、各種Webサービスに特化した柔軟なカスタマイズが可能となる。