高校生のふだんのニュースチェック、「テレビ」に次いで2位「Twitter」」/LINEリサーチ調査

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2021/06/23 05:00

 LINEでは、同社が保有する約545万人のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営している。

 今回LINEリサーチでは、日本全国の高校生を対象に、ふだんどのような方法でニュースをチェックしているか、どのようなジャンルに興味があるかなどについて調査を実施。その結果を発表した。調査結果の詳細は、次のとおり。

95%の高校生がニュースをチェック 最多方法は「テレビで」

 世の中のできごとや話題を伝えてくれるニュースを、ふだんどんな方法で見聞きしたり、チェックしたりしているのかたずねた。

 「ニュースを見聞きしたりチェックしたりしない」と回答した高校生は全体で5%とわずか。95%の高校生はニュースを見聞きしたり、チェックしたりしていることがわかった。そして、ニュースを見聞きしたり、チェックしたりする方法でもっとも多かったのは「テレビで」。男女ともに約7割。次に多いのは「Twitterで」、その次が「ニュース系サービスの『サイト』で(Yahoo!ニュース、LINE NEWSなど)」だった。

 学年別にみると、「テレビで」と答えた割合は2~3年生と比べて1年生が高くなっている。「Twitterで」は、学年差はほぼなく4割台だった。また、男子高生と比べて女子高生のほうが「Twitterで」チェックする人が多く、女子高生では全学年で5割台と割合が高くなっていた。一部の女子高生ではニュースをチェックするときにTwitterを使うことが定番化しているともいえる。さらに「ニュース系サービスの『サイト』で」と答えた割合も男子高生と比べて女子高生のほうが高く、特に高校3年生の女子高生では4割台となった。

 続いて「YouTubeで」は、2~3年生よりも1年生の割合が高くなっている。また、「YouTubeで」チェックしている割合に男女差はあまりみられず、男女ともに約3割が活用していることも判明した。

 ほかにも、「ニュース系サービスの『アプリ』で」については、女子高生と比べて男子高生の割合が高めな傾向に。また、新聞については、「電子版」よりも「紙」のほうがやや割合が高くなっている。

興味があるニュースのジャンル 女子高生はエンタメ系、男子高生は国内のできごと

 ふだんニュースをチェックしている高校生に、どんなジャンルをチェックしているかたずねた。全体TOP3は「天気・気象・災害」、「国内(日本のできごと)」、「文化・芸能・エンタメ」で、いずれも6割超。

 男女別にみると、ランキングの順位に大きく差が出ている。女子高生のTOPは「文化・芸能・エンタメ」で7割超。特に高校1年生の女子高生では8割弱という高い割合になった。女子高生の2位は「天気・気象・災害」、3位は「国内(日本のできごと)」と続く。

 一方、男子高生のTOPは「国内(日本のできごと)」で6割超。2位は「天気・気象・災害」、3位は「文化・芸能・エンタメ」と続き、5位には「スポーツ」がランクイン。また、女子高生よりも男子高生の割合が高かったジャンルは「政治」、「経済」のほか、ランク外だが「IT・テクノロジー」といったジャンルだった。

ニュースを見聞きしたりチェックしたりする高校生のうち気になるニュースはさらに自分でも調べる高校生が88%

 次に、ふだんニュースを見聞きしたりチェックしたりしている高校生に、気になるニュースがあった場合、さらに自分でそのニュースのことを調べるか、またその方法についても聞きました。「さらに調べることはない」と回答した人は全体で12%。88%の高校生は、気になるニュースがあるとさらに自分でも調べていることがわかった。

 調べる方法のTOP3は、男女ともに「検索サイト/サービス(Google/Yahoo!など)で検索して調べる」、「Twitterで調べる」、「テレビをチェックする」。2位の「Twitterで調べる」は男子高生より女子高生で割合が高く、特に高校3年生の女子高生では4割超に。前のトピックでもニュースのチェック方法として「Twitter」が定着している様子だったが、より詳しい情報を調べる方法としても使われている様子がうかがえる。

 一方、低学年では、「テレビをチェックする」割合が高くなっており、1年生では4割超だった。

 そのほかにも、「家族/友だち/知り合いに聞く」「Instagramで調べる」 は男子高生と比べて女子高生の割合が高く、「YouTubeで調べる」「ニュース系サービスの『アプリ』で調べる(スマートニュース、グノシーなど)」は逆に男子高生のほうが高い割合となった。

 チェックしたニュースや誰かが投稿・発信した情報について、「内容が本当かどうかわからない」と感じる高校生(「感じることがあり、何かしらチェックする」、「感じることはあるが、特に何もしていない」の合計)は89%。多くの高校生が配信されているニュース・情報のなかで、疑問を感じることがあると推察される。そして74%の高校生は、そう感じたあとに何かしらの方法で情報を確かめることをしていた。

 「内容が本当かどうかわからない」と感じたときにしていることをたずねた。全体TOPは「ほかのところでも同じ内容のニュース・書き込みがあるか、調べる」で、女子高生でも1位。全体2位は「『情報源』が何なのか/信頼できるか、調べる」で、男子高生の1位だった。

 「テレビをチェックする」、「家族/友だち/知り合いに、聞いてみる」ことをするのは男子高生と比べて女子高生に多く、そのなかでも「テレビをチェックする」のは、前のトピックから続き1年生の割合が高めの傾向に。また、「Twitterでチェックする」割合も女子高生のほうが高く、高校1年生の女子高生では約3割だった。

調査概要

  • 調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンウェブ調査
  • 調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
  • 実施時期:2021年5月19日~2021年5月20日
  • 有効回収数:1050サンプル