AIを活用し作業時短を実現!? Adobe MAX 2021の「MAX Sneaks」で紹介された開発中の先進技術

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2021/11/25 08:00

 アドビは2021年10月にオンラインクリエイティブイベント「Adobe MAX 2021」を開催。今年も現在開発中である有力な先進技術が紹介される「MAX Sneaks (マックス スニークス)」が盛り上がった。これらの技術がどのバージョンで正式に製品へ搭載されるかはわからないものの、AIのパワーを活用し、さまざまなAdobe Creative Cloud関連プロダクトで作業時短を実現していくプレビューの様子が紹介された。本記事では、今年のSneaksで紹介された9つのプレビューについて振り返りたい。

1)Project Morpheus

 Adobe Senseiを使った技術としては、Adobe Photoshopの「ニューラルフィルター」がすでに利用できるが、それを動画のコマすべてに適用させてしまうのがProject Morpheusだ。プレビューでは、動画全体に対して被写体の表示を自動編集し、笑顔に整える様子が紹介された。

Project Morpheusを適用する前の動画キャプチャ(画像左)と適用後の動画キャプチャ(画像右)
Project Morpheusを適用する前の動画キャプチャ(画像左)と適用後の動画キャプチャ(画像右)

2)Project In-Betweens

 2枚の静止画を使って、実際には存在しない中間画像を補完し、GIFのように動きのある映像を合成できる「Project In-Betweens」。プレビューでは、合成によって子どもの動きが再現されていた。

3)Project On Point

 こちらはAdobe Stock上の素材から特定のポーズを検索できる機能。たとえば、スケッチしたポーズをアップロードすることで、それを検索クエリとして利用し、近い素材をピックアップできるという仕組みだ。

 また、検索後に選択した画像のポーズを微調整することで、「もうちょっとこういったポーズはないか」など、検索を繰り返すこともできるとのこと。

4)Project Shadow Drop

 Adobe Senseiを使って自然な影を生成する技術。こうした機能自体はすでに実装されているが、Project Shadow Dropの特筆すべき点は、それを2Dイメージレイヤーで行ってしまうところだ。

 2次元に描いたオブジェクトやイラストに対して、影の方向や強さ、床の反射効果などを自動的に再現できる。また接地だけでなく、浮遊感の表現にも使えることもアピールされた。

5)Project Sunshine

 ベクターアートに自動で色と影をつける技術がProject Sunshineだ。カラーツールを選ぶことで、統一感のある色付けが完成。また、複数のオブジェクトに対して、まとめて影のエフェクトを適用することもできる。影の色味を調整すれば、光が当たっている部分の表現などにも利用することが可能だ。

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