存在価値が高まるリクルートのプロダクトマネージャー、その魅力とやりがい、求められるものとは?

存在価値が高まるリクルートのプロダクトマネージャー、その魅力とやりがい、求められるものとは?
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2022/03/29 17:30

 大小さまざまなプロダクト群を抱える株式会社リクルートは、扱う領域も多岐にわたる。2020年には中核事業会社それぞれに存在していた商品部門を先行して統合。プロダクトマネジメントの横断的な組織が生まれ、活発なナレッジシェアなどの取り組みが行われている。同社のプロダクトデザイン室室長 戸田洋平氏に、リクルートのプロダクトマネジメントに対する考え方や、求める人材像を聞いた。

株式会社リクルート プロダクトデザイン室室長 戸田洋平氏

 エンジニアからキャリアをスタートし、マーケティングの経験を積んだ後、株式会社リクルートへ入社。UXや事業開発に携わり、2020年にプロダクトデザイン室室長に就任。

プロダクトマネージャーの3つのキャリアパス

 リクルートが提供するサービスはカスタマーとクライアントをマッチングするマルチサイドプラットフォームがメインとなっており、メディアも情報誌、アプリ、Webサービスなどさまざまだ。

 その中でプロダクトマネージャーの役割として、リクルートのプロダクトを選び続けてもらうために、カスタマー(消費者)側、クライアント(企業)側それぞれの情報検索や、日々の業務における課題をビジネス戦略などの上流工程から携わり、解決していくことが求められる。

リクルートのプロダクトマネージャーの業務範囲(公式サイトより引用)

リクルートのプロダクトマネージャーの業務範囲(公式サイトより引用

 各プロダクトではUIデザイナー、エンジニア、マーケティング、データ担当、営業が所属しており、一つのゴールを達成するために1つのチームとしてそれぞれが機能的に動いている。そのハブ的な立ち位置で動くのがプロダクトマネージャーだ。戸田氏は、プロダクトマネージャーが所属するプロダクトデザイン室の室長である。この組織について戸田氏は次のように説明した。

 「プロダクトデザイン室には現在、総勢470名前後が所属しています。職種としては、プロダクトの磨き込みや新規機能開発・商品企画などを行うプロダクトマネージャー、クライアント課題の特定~企画・運用設計・実行を担うクライアントサクセス、クリエイティブの観点からプロダクト価値を向上させていくデザインディレクター、という3つの職種に分かれます」(戸田氏)

 同社のプロダクトマネージャーには3つのキャリアパスがある。プロダクトマネージャーとしての専門性を磨いていくパス、プロダクトだけではなく事業全体に責任を持つ事業責任者へのパス、組織や人材に責任を持つグループマネージャーへのパスの3つだ。それぞれのステップアップを正しく支援・評価するために、独自のグレード評価制度を設けている。

横断的な組織におけるナレッジシェアの取り組み

 リクルートは2021年に7社の中核事業会社・機能会社を統合した。その前年には、もともと各社にあったプロダクトデザイン組織が先行して統合され、プロダクトマネジメントの横断的な組織が生まれた。統合の目的について戸田氏は次のように語った。

 「統合の目的の一つが、分社化によって起きていた分断を解消することでした。各社が協力すればもっと成果が出るのに、それぞれの思惑もあって、領域によってはシナジーを生み出すことができなかったのです。例えばライフイベント領域や住まい領域は、プロダクトは似てきますが、事業会社ごとに異なるノウハウを作り出していました。統合前はそのノウハウの情報流通がない状態でしたが、統合後、流通を促したことにより化学反応が起きて、今までのやり方では出なかった新しい企画が生み出されるようになりました」(戸田氏)

 例えば、日常的なシーンで使われる「ホットペッパービューティ」「じゃらん」のようなプロダクトと、結婚という人生の節目で使われる「ゼクシィ」のようなプロダクトとは、一見すると必要な機能やサービス形態は全く違う。しかし、お互いのナレッジを共有すると、実は生かせる部分が多くある。

 「ホットペッパービューティ」などでは、カスタマーに何度もリピート利用してもらうために、会員化などCRMの観点における工夫をしている。そのノウハウを「ゼクシィ」に応用すれば、結婚式について漠然と考え始める段階で会員登録してもらうことで、式場探しだけでなく、指輪探し、ドレス、二次会会場探しなどの商材のクロスユースの促進につなげることができる。

 情報流通の工夫としては、「UXshare!」という領域横断のナレッジシェアイベントを定期的に開催し、仕事で生まれた成功体験や失敗体験をナレッジに昇華してシェアしている。さらに、横展開しやすいグロース施策事例が蓄積されたデータベースを活用して、他の領域での改善例を参照できる。

 ナレッジシェアやデータベースでカバーできない困りごとも、領域を超えて担当者同士、気軽にチャットでやりとりができる環境がある。

プロダクトデザイン室ナレッジシェアの取り組み(公式サイトより引用)
プロダクトデザイン室ナレッジシェアの取り組み(公式サイトより引用

自ら問題提起して社会を変えていきたいという思いを重視

 扱う領域が多岐にわたるリクルートでは、立ち上げ段階のサービスから、成熟したサービスまであり、さまざまなビジネスを経験できる。一番スモールなプロダクトの場合、プロダクトマネージャーとエンジニアが2人でクライアント先に常駐しながらプロトタイプを作り、どんなプロダクトなら価値が生まれるのかをインタラクティブに探っていく。一方、成熟したサービスでは、全国を対象に大きなボリュームのカスタマーやクライアントを動かす、という社会的なインパクトを戦略的に生み出していく。今後の展望について戸田氏は次のように語った。

 「昨今の市場では、ニーズが多様化してきているので、スモールなプロダクトも、成熟したプロダクトも、きめ細かいニーズに応えられるように進化していきたいです。そういう意味で、カスタマーやクライアントのことを熟知して価値を提供するプロダクトマネージャーの存在価値は高いです」(戸田氏)

 同社では、あえてUXデザイナーやリサーチャーといった役割を明確に設けておらず、プロダクトマネージャーという大きなくくりにしている。一人ひとりが役割にこだわるのではなく、自ら問題提起をし、その時・その場所で、事業/カスタマー/クライアントに必要なこと・求められることを徹底的にやり、能動的に自分が変えていくという姿勢、「圧倒的当事者意識」を大事にしている。

 ボトムアップの文化なので、当事者意識を働かせてビジネスを動かしていくというマインドが必須となる。自分でビジネスをグロースさせていきたい、世の中にインパクトを与えたいといった、よい意味での野心を持った人にマッチするといえる。

 キャリアに関しては、スキルアップできる環境が整っているため、プロダクトマネージャーではないキャリアを歩んできた場合でも、成長性やこれまで培ってきたスキルを活かせるか、など総合的に判断して採用している。プロダクトマネージャーが470名前後もいるため、優秀な人たちの中で揉まれて刺激を受け、成長することができるのも同社の魅力だ。

 「採用の際は、どれだけ成長に貪欲かという観点を大切に一人ひとりとお会いしています。未知への好奇心を持ちながら、新しいものにチャレンジし、成長のスピードを緩めない姿勢があれば、どんな領域・環境でも適応できると考えています。時代の移り変わりに対し、自らが率先して変化し、それによりまた変化を生み出していくこと、それがリクルートのDNAです。リクルートのプロダクトを通じて社会に変化を起こし、未来の当たり前を作っていきたいという思いがある方、ぜひお待ちしています」(戸田氏)

 リクルートでは、各領域でプロダクトマネジメントを行うメンバーを募集中。圧倒的当事者意識を持って自ら世の中にインパクトを起こしたいという情熱を持った人を求めている。