LINE、JR東日本企画と実証実験を開始 LINE Beaconを活用して電車内広告とLINEを連携

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2019/10/11 10:30

 LINEとジェイアール東日本企画は共同で、LINEが運営するコミュニケーションアプリ「LINE」およびLINE関連サービスを対象とした運用型広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」において、LINEと電車内広告の連携に関する実証実験を開始する。

 本実証実験では、山手線の車両内に設置した「LINE Beacon」を活用し、中づり広告やまど上チャンネルなどに表示される動画広告と、乗客のLINEとを連携する施策を実施する。LINE Beaconを利用中の乗客のLINE上に表示されるLINE Beaconのバナー通知から、近くにある車内広告に関連したキャンペーン情報やクーポンを配信することが可能となる。

 また、「LINEリサーチ」の調査メニューを組み合わせることで各施策の効果測定を行い、以降のマーケティングに役立てることも可能。

 さらに実証期間内においても機能拡張を進め、2020年1月以降、当該バナーからLINE公式アカウントの友だち追加を促すほか、ユーザーを外部のウェブページに遷移させて商品購入や来店予約などを促すことも可能になる予定。

 LINE公式アカウントやLINE Ads Platformとともに活用することで、電車内でのバナー通知の開封有無をもとに、興味を持ったユーザーに対する降車後のLINEを通じた継続的な情報配信にも対応していく。

 これらの施策を通じて、ウェブ検索などを行うことなく、普段利用しているLINE上でリアルタイムかつシームレスに情報を受け取ることが可能な、電車内における新たなユーザー体験の実現を目指す。

 今後は、本実証実験を通じて得られた結果をもとに、キャンペーン情報やクーポンの配信、購買・来店促進などに限らず、電車内広告に掲載されている雑誌・書籍・テレビ番組などの広告と連動したデジタルコンテンツの配信なども見据え、車両内や駅構内広告におけるユーザー体験の向上を実現するLINE Ads Platformでの新たな広告配信サービスの提供を検討していく。

 本実証実験の概要は、下記のとおり。

実施期間

2019年11月〜2020年3月

実施対象

期間中、山手線(E235系)に乗車したLINEユーザー

利用方法

乗車した車両内で、LINE Beaconのバナー通知を表示させるためには、利用端末でBluetoothをオンにしてビーコンからの信号を受信できるようにすることに加えて、LINEの設定でLINE Beaconをオンにする必要がある。両方の設定をONにすることで、バナーの表示と情報の受け取りが可能。LINE BeaconもしくはBluetoothがOFFになっている場合は、バナー表示は行われない。