渋谷PARCO、「SHIBUYA PARCO ART WEEK 2024」を9/13より開催

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2024/09/07 10:00

 渋谷PARCOでは、「SHIBUYA PARCO ART WEEK 2024」を2024年9月13日(金)より今年も開催する。他者や社会との繋がりを見つめた作品や、内なる自分と向き合い生まれた作品、ハピネスや愉悦を込めた作品などを、鑑賞しながら館内を歩ける11日間がスタートする。

 メインビジュアルは2人組アートコラボレーティブ「FriendsWithYou」が担当し、渋谷PARCO 4階「PARCO MUSEUM TOKYO」にて展覧会を開催する。同時に4階の吹き抜けスペースでは、無料で体験できるライドの作品も楽しめる。

 また、昨年に続き実施するパフォーミングアーツの演目として、本年は美術家、振付家、ダンサーのハラサオリによる『P wave』の改訂版を9月23日(月・振休)に上演、また20日(金)には9階「SUPER DOMMUNE」での特別番組も配信する。

 2階「2G」では中国生まれのアーティスト「Nimyu(ニミュ)」、2階「OIL by 美術手帖」はMATTERのディレクターも務める作家・酒井建治氏、地下1階「GALLERY X BY PARCO」は写真家・アーティストの嶌村吉祥丸氏の写真展など、館内に点在するギャラリーに作品が揃う。

  • タイトル:SHIBUYA PARCO ART WEEK 2024
  • 期 間 : 2024年9月13日(金)~9月23日(月・振休)
  • 会 場 : 渋谷PARCO館内外

PARCO MUSEUM TOKYO | 架空の神話に基づく冒険 FriendsWithYouの個展「Ocean - Temple of the Sacred Heart」

(c)FriendsWithYou Courtesy of NANZUKA
(c)FriendsWithYou Courtesy of NANZUKA

サミュエル・アルバート・ボークソン氏とアルトゥーロ・サンドバル氏によるアートコラボレーティブ「FriendsWithYou」。「PARCO MUSEUM TOKYO」では、NANZUKAのキュレーションのもと、個展「Ocean - Temple of the Sacred Heart」を開催。「Magic」「Luck」「Friendship」を軸にしてふたりが生み出すのは、「新しい人間関係の構築」を提案する体験型の作品。その遊び心溢れる作品には、参加を通じて、自分自身や他者とつながり、友情を広げてコミュニティを築いたうえで、自然界との関係をも深めることを願う、アーティストの祈りが込められている。4階の吹き抜けスペースでは、無料で体験できるライドの作品も楽しめる。

  • 会期:9月13日(金)~30日(月)
  • 会場:4階 PARCO MUSEUM TOKYO・4階吹き抜けエリア  
  • 入場料:無料
  • 主催:PARCO
  • キュレーション:NANZUKA
FriendsWithYou

サミュエル・アルバート・ボークソン氏とアルトゥーロ・サンドバル氏が、2002年に設立した2人組アートコラボレーティブ。体験、没入型インスタレーション、彫刻、絵画、アニメーション、ライブパフォーマンスとして具現化された作品は、世界各国の名だたる美術館のパーマネントコレクションに所蔵されている。

Performing Arts~地震大国・日本で生まれ育った身体の記憶を通して、「振動と受容」を問う 『P wave』ハラサオリ

「環境と身体」をテーマに、自らの身体、光、音、テキスト、ドローイングなど多様なメディアを用いた上演型作品を制作するハラサオリ氏が、「ComMunE」で振付作品『P wave』を発表。2021年より形を変えながら展開されてきた本作のテーマは、「振動と受容」。地震大国・日本で生まれ育ったハラ氏が、自らの身体記憶を振付的視点で再考するのは、揺れる環境におけるヒトの肉体的・精神的なありかた。その過程で発見されるのは、曖昧に発生し消失する波の如く不確かなものとしての「意志」にほかならない。『P wave』というタイトルは、その「意志」を捉える視座の象徴として、地震発生時最初に地震計で記録される初期微動=primary waveから取られている。

※PARCO ART WEEKでの上演は、2024年5月にゲーテ・インスティトュート東京にて行われた『P wave』の改変版。

  • 日時:9月23日(月・振休)19:00開演
  • 会場:10階 ComMunE
  • 入場料:無料
ハラサオリ

1988年東京生まれ。美術家、振付家、ダンサー。約10年に渡るベルリン滞在を経て、2023年より東京、横浜、神戸、京都など国内各都市で活動を行い、舞台のみならず音楽やファッションなどのカルチャーシーンとも関わりながら多様な表現を展開している。

石川朝日

1995年生まれ。俳優。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科1期生、3年時中退。その後、渡仏し、ジャックルコック国際演劇学校に入学。入学したは良いが、フランス語も英語もほぼわからず、毎日の授業、パリでの極貧生活、勘と努力で、2年間を生き抜いた。帰国して3年半がたち、自分が教える機会にも恵まれ、ルコックの教育のベースにあったマイム(同化)とはなんだったのか、今の日本の演劇とのズレがなんなのか、記憶を掘り起こし、検証中。

館内のgalleryで体感するアーティストの個展

2階:2G(NANZUKA)|Nimyu / ニミュ“Dance with Me”

Feed Me Up - Octopus Girls, 2024 ©︎NimyuCourtesy of AKIINOUE and NANZUKA
Feed Me Up - Octopus Girls, 2024 ©︎NimyuCourtesy of AKIINOUE and NANZUKA

 「2G(NANZUKA)」では、AKIINOUEキュレーションによる、Nimyu(ニミュ)の新作個展「Dance with Me」を開催。中国生まれのNimyuは、北京の中央美術学院でBFAを取得後、ニューヨーク・アカデミー・オ ブ・アート大学院を卒業し、現在は東京を拠点に活動するアーティスト。さまざまな表現方法を通して彼女が探求するのは、 高度情報化社会における個人のアイデンティティの複雑さである。

  • 会期:9月13日(金)~30日(月)
  • 会場:4階 PARCO MUSEUM TOKYO・4階吹き抜けエリア  
  • 入場料:無料
  • 主催:PARCO
  • キュレーション:NANZUKA
Nimyu

中国に生まれ、ニューヨークでアートを学び、現在は東京を拠点に活動するアーティスト。ペインティング、ビデオ、アニメーションなどさまざまなメディアで作品を制作している。情報主導の社会と、私たちの世界理解に影響を与える根本的な要因を熟考し、個人のアイデンティティの複雑さを探求する。

2階:OIL by 美術手帖|酒井建治個展「Like seeing this world for the first time」

シルクスクリーン、油絵、版画、立体作品。多彩な表現方法による作品を通して、生活を送る中で生じる感情の変化をさまざまな時間軸から捉え、現代社会における自分の位置や存在への確認と返答を行う酒井建治氏。そんな同氏の個展「Like seeing this world for the first time」で発表されるのは、移りゆく人や世の中について思考し探求を続ける絵画シリーズのほか、幾何学構成的にストリートの風景を捉えた新作絵画である。

  • 会期:8月30日(金)~9月23日(月・振休)
  • 会場:2階 OIL by 美術手帖ギャラリー
  • 入場料:無料
酒井建治

1996年生まれ。現在は主に油絵や版画、立体作品など様々なメディアを用いて作品を発表。図形を用いた表現や、社会や感情といったものにも形を与えて再解釈を行う。現在は東京を拠点に活動。

本の世界を空間体験する

地下1階:GALLERY X BY PARCO|嶌村吉祥丸 写真展「what is good?」

写真家・アーティストとして、そして領域横断的な活動で注目を集める嶌村吉祥丸氏は初の写真集『what is good?』を9月25日リリース。収録されるのは、過去10年にわたり、東京、パリ、ベルリン、モスクワ、ラオス、ニューヨーク、ポートランドなど、世界各地を巡るなかで撮り溜められた作品から、「“good”とはなにか」という問いと向き合って選ばれた約200点。発売に先駆け、書籍の先行発売と作品の展示を行う展覧会を開催。

  • 会期:9月6日(金)~9月23日(月・振休)
  • 会場:地下1階 GALLERY X BY PARCO
  • 入場料:500円
嶌村 吉祥丸

東京生まれ。アーティスト・写真家として、分野を越境し国内外を問わず活動。さまざまな表現者と協働しながら「same gallery」 (東京)や「koen」(京都)のディレクターとして企画・キュレーションを行うほか、「ラーメン吉祥丸」やフレグランスブランド「kibn」をプロデュース。主な個展に"Unusual Usual"(Portland, 2014)、 “Inside Out” (Warsaw, 2016)、"photosynthesis"(Tokyo, 2020)など。

8階:ほぼ日曜日|『チャレンジミッケ! おばけだよ』発売記念 ミッケ!であそぼう展

「ミッケ!であそぼう展」は、横3メートルのプリントでミッケ! を体験できるイベント。 『ミッケ!』はシリーズ累計国内1000万部を突破した「かくれんぼ 絵本」。日本語への翻訳は、糸井重里(ほぼ日)氏が当初から手がけてきた。会場内の特設ショップでは、9月12日に発売になる最新刊『チャレンジミッケ!12 おばけだよ』も販売する。

  • 会期:9月13日(金)~10月6日(日)11:00~20:00
  • 会場:8階 ほぼ日曜日
  • 入場料:無料
  • 主催:ほぼ日
  • 協力:株式会社小学館・富士フイルム株式会社

PARCO出版「One Page BOOKSTORE -1ページの本屋-」

パルコが擁する出版レーベル「PARCO出版」の設立50周年を記念し、架空の本屋「One Page BOOKSTORE -1ページの本屋-」が1ヵ月限定でオープン。本屋のコンセプトは、カルチャー(culture)の語源でもあり、「耕す」という意味を持つ、カルティベイト(cultivate)。

PARCO出版が50年の歴史の中で刊行してきたアート・ライフスタイル・ファッション・文芸など多様な書籍を販売するほか、PARCO出版が選んだ、新たな時代を予感させる50+αのモノ・ヒト・コト=Cultivators(耕す人たち)が「自身を現すもの」として世に送り出した、本やZINE、アート作品、アパレル商品、雑貨、植物などを販売するとともに、彼らの「今」を切り取った“1ページ”として展示。

  • 会期:9月6日(金)~10月6日(日)
  • 会場:3階 POPUP SPACE
  • 入場料:無料 

4階:PAMM| PAMM祭り 2024  “ひとりで考える”

「PAMM」の渋谷PARCO店オープン1周年を記念し、コミュニティを総集したイベント、「PAMM祭り」を開催。本イベントは「ひとりで考える」をテーマに、ファッションのみならずアートや文学、音楽、衣食住といった日々の暮らしに根付いたさまざまなカルチャーが集結。心地よい生活を提案する日本発のサンダルブランド「SUBU(スブ)」をはじめ、PAMMと二度のコラボレーションを行なうharu.が編集長を務めるインディペンデント雑誌「HIGH(er) magazine(ハイアーマガジン)」、美しい見た目と斬新な味が魅力のお弁当「chioben(チオベン)」などの参加が決定した。また、シルクスクリーンイベントや、一味違ったフリーマーケットなど、「PAMM祭り」でしか購入できないアイテムも多数取り揃えている。

  • 会期:9月21日(土) 12:00-20:00 (最終入場は19:00まで)
  • 会場:10階 ComMunE 
  • チケット:2,500円(当日はチケット完全予約制)

ART&CULTURE STREET.vol.4/YUUKI

マルチクリエイター YUUKI氏主催のアートとカルチャーの融合型マーケットイベントArt Culture Street. の第4弾開催。参加アーティストによるアートマーケットや、アート展示、ライブペイント、ミュージシャンによる演奏など、多種多様なコンテンツが楽しめる場に。今回は、「SELF LOVE(セルフラブ)」をテーマにした、オリジナリティあふれる作品も並ぶ。

決済方法はクレジットカード(ViSA / JCB / master / AMEX / Diners対応)、交通系IC。現金は利用不可。

  • 会期:9月22日(日) 11:00~21:00
  • 会場:10階 ComMunE
  • 入場料:無料
YUUKI

4人組のバンド・CHAIの元メンバー。CHAIでは、ベースや作詞、アートワークなどを担当。24年3月解散後からは、アパレルブランド”YMYM”でアパレルやライフスタイルグッズなどを手掛けたり、アートイベント"Art Culture Street."の主催を務めたり、同時に作家としての活動を行うなど、これまで以上にマルチなクリエイターとして活動中。

1階 POPUP SHOP:HERALBONY

アートをまとい社会に変革を。新しい文化をつくるブランド「HERALBONY」。異彩作家の強烈なアイデンティティから生まれたアート。それらが生きる表現を追求したプロダクトを通じて、社会に新しい文化をつくるブランド。

今年6月のリブランディング後、東京初開催のフルラインナップでの出店。衣服自体が「アートを運ぶ装置」となるという発想から生まれたHERALBONY ISAIをはじめ、日常を彩るファッションアイテム、グッズを数多く取り揃える。

  • 会期:9月12日(木)~24日(火)
  • 会場:1階 POPUP SPACE
  • 場所:1階 POPUP SPACE 「the window」