スマートバンクは、AI家計簿アプリ「ワンバンク」において、新機能「AIスクショ読み取り」の提供を開始する。
本機能は、他アプリやスマートフォン版ウェブサイトの取引履歴一覧のスクリーンショットをアップロードするだけで、複数の支出を一括で自動記録できるもの。これまで連携が難しかったバーコード決済などの支払い手段にも対応し、支出記録にかかる時間は従来の家計簿への手書きと比べて約85%削減を実現した。
「ワンバンク」は、AIアシスタントがユーザー1人ひとりのお金の価値観に合わせて伴走し、家計改善をサポートするAI家計簿アプリ。2021年4月に旧名称「B/43」としてサービスをリリースし、現時点の累計ダウンロード数は100万件以上に成長している。

開発背景
近年、キャッシュレス決済の普及や銀行のDX化により、支払い手段が多様化している。また、物価上昇や節約志向の高まりから、幅広い世代で家計管理の需要も高まっている。しかし、全国的に普及しているバーコード決済など一部決済手段は家計簿アプリへのデータ連携が難しく、手入力の手間が課題となっていた。
キャッシュレス時代のユーザー課題を解決し、より簡単で正確な家計管理を実現するため、AIを活用して「AIスクショ読み取り」機能の開発に至った。
実際に同社調査を実施した結果、30件分の支出を記録するためにかかる時間は家計簿への手書きと比べて「AIスクショ読み取り」では約85%も時間が削減された。

同社社員10名が各自のキャッシュレス決済履歴30件分の入力時間を、「紙の家計簿への手書き」「家計簿アプリへの手入力」「パソコンで表計算シートへ入力」「ワンバンク『AIスクショ読み取り』」の4パターンで計測し、中央値を算出。
機能紹介
「AIスクショ読み取り」機能は、クレジットカード・QR決済サービスの各アプリやウェブサイトにある取引履歴一覧のスクリーンショットをワンバンクにアップロードすることで、AIが画像内の支出情報を自動で抽出し、複数の支出を一括でワンバンクに記録する。
AIによる高精度な画像認識技術を活用することで、家計簿アプリに連携できないQRコード決済やクレジットカードの支払いも手間なく正確に家計管理できるようになった。

また、本機能では、スマートフォン画面をスクロールしながら連続撮影するときにありがちな、1枚目の写真の最後と、2枚目の写真の最初が重複する問題もAIが自動で判別。同じ明細を重複登録することがないので、つなぎ目を気にすることなくスクリーンショットを撮ることができる。

詳細仕様
- ワンバンク無料アカウントでは、既存機能である「AIレシート読み取り」に加えて、今回公開した「AIスクショ読み取り」、それぞれ月に20枚まで無料で利用できる。
- 月額480円の有料プラン「ワンバンクプラス」加入ユーザーなら、「AIレシート読み取り」・「AIスクショ読み取り」を合わせて月300枚分まで読み取りができるようになり、AI読み取りでより多くのご利用明細や取引履歴が取り込めるようになる。
今後の展望
同社は今後もAI技術を活用し、従来の家計簿にありがちな「入力が面倒」「継続が難しい」といったイメージを根本から覆し、誰もがストレスなく家計管理を手軽に、そして楽しく続けられる世界の実現を目指していく。