楽天、グローバルフォントのデザインを一新 新たに4種類のフォント開発も

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2020/07/02 13:53

 楽天は、ウェブサイトやアプリ、その他制作物等に用いるグローバルフォントのデザインを一新し、新たなフォントセット(以下、新フォント)を開発した。新フォントは国内外における楽天グループのサービスや社内外向け資料で、順次適用していく。また、新フォントの特徴を紹介する特設ページを公開した。

 同社は、Eコマースをはじめ、フィンテック、デジタルコンテンツ、通信など、多岐にわたる分野で70以上のサービスを提供しているほか、近年では海外のスポーツチームとのパートナーシップ契約を通じて、ユーザーや社会に向けてさまざまなメッセージを発信している。

 2018年6月には、新しいステージに向けた挑戦への決意を込めてグローバル統一ロゴのデザインを一新し、国内外においてブランドを強化してきた。こうした中、ウェブサイトやアプリ、そのほかの制作物で用いるフォントにおいても、既存のブランド資産との一貫性を保ちながら、各サービスなどの多様性やユニークさを表現できるよう、今回、新フォントを開発した。

 楽天のチーフクリエイティブディレクターでフォント開発を監修した佐藤可士和氏は、次のように述べている。

「フォントは企業のブランドを表現する上で、非常に重要なアセットになります。今回、楽天のロゴの骨格をベースに、4種類の異なる書体を用意しました。用途に応じて最適なフォントを用いることで、ブランド表現の幅が広がり、ユーザーに対しても、より伝わりやすい形で、メッセージをお届けできると考えています」

 また、これまで多くの企業フォントの開発を行い、今回のフォント開発にも携わったロンドンのフォントデザインスタジオ・Dalton Maag社のChairman、Bruno Maag氏は以下のようにコメント。

「楽天の新たなオリジナルフォントの開発に携われたことを大変嬉しく思います。新フォントのデザインでは、トーン・オブ・ボイス(語り口・調子)に統一性をもたせることで、楽天というブランドの力強くエネルギッシュなイメージを表現しています。

一方で、表現の幅をもたせた4種類のフォントを用意することで、楽天のビジネス領域やサービスの多様性に対応しています。このフォントが今後の企業活動に役立つことを願っています」

 楽天は今後も、さまざまなブランド資産の開発、ブランディングの強化により、グローバルにおけるグループブランド価値の向上を図るとともに、イノベーションを通じて人々の暮らしをより豊かで便利なものにしていく挑戦を続けていく。

新フォントについて

基本形となる「Rakuten Sans」は、楽天のロゴを骨格のベースとしており、文字サイズが小さくても高い判別性と可読性を保てるように工夫している。

(上)文字の骨格を検証するためのデッサン、(下)最終的な「Rakuten Sans」とその特徴
(上)文字の骨格を検証するためのデッサン、(下)最終的な「Rakuten Sans」とその特徴

 このRakuten Sansに加えて、上品さを表現する「Rakuten Serif」、楽しさやかわいらしさを表現する「Rakuten Rounded」、力強さを表現する「Rakuten Condensed」の計4種類・各5ウェイト(文字の太さ)のフォントセットを開発した。新フォントは英語のほか、フランス語やスペイン語、ドイツ語など計16言語に対応している。