DNP、4K・VR活用したインテリアシミュレーターを機能強化 内装イメージの瞬時変更や視点切替可能に

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2020/07/31 05:00

 大日本印刷(DNP)は、高精細な4K映像とVR(Virtual Reality:仮想現実)技術による臨場感の高いインテリアコーディネートを迅速にシミュレーションできる「DNPバーチャルエクスペリエンス VRインテリアシミュレーター」を開発した。同システムの多様な機能によって、インテリアに関する生活者のイメージを明確に画面上で具現化し、インテリアコーディネーターのプレゼンテーションを支援する。

 同社は2019年10月に、マンションや戸建て住宅などの設計図面から、実物に近い三次元(3D)のコンピューターグラフィックス(CG)データを制作し、VR空間で多様な間取りやインテリアのコーディネートを疑似的に体験できるシステム「DNPバーチャルエクスペリエンス VRモデルルーム」を開発した。

 今回このVRモデルルームのシミュレーション機能を強化し、建具や床材などの色と素材を瞬時に変更して表示できるVRインテリアシミュレーターを開発。製品情報などの表示や、昼と夜のライティングの切り替え、視点の移動などの多様な機能を搭載している。

 同社独自のインテリアコンセプト「5styles」の空間内で、建具、床材、キッチンやクローゼットの面材などの色と素材を、高繊細な4K映像で瞬時に切り替えて表示。5stylesは日本のみならず世界中のさまざまなトレンドを分析し、同社が独自に考案した5つの空間スタイルのことだという。

 また、製品情報の表示や、昼と夜のライティングの切り替え、画面内での視点の切り替えなど、多様な機能がプレゼンテーションの幅を広げるとのこと。

 今後同社は、同システムを不動産や住宅、家具や住宅設備関連など、ショールームやモデルルームを運営する企業に提供し、関連製品・サービスも含めて2025年度に20億円の売上げを目指すという。