ソフトバンクロボティクスが配膳・運搬ロボット発表 容易な操作で業務効率化、来年1月に販売へ

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2020/10/01 05:00

 ソフトバンクロボティクスは、配膳・運搬ロボット「Servi(サービィ)」を発表した。2021年1月から日本において同製品の販売を開始する予定。

 同ロボットは、飲食店やホテル・旅館、小売店などで従業員とともに働くことを目的に開発された配膳・運搬ロボット。容易な操作で配膳・運搬ができ、従業員がより多くの時間を接客に充てることができる。飲食店での実証実験では、従業員の接客時間を2倍に増やせるとの結果も出ており、これにより来店客の満足度も向上させることができるという。またニューノーマルの時代に、来店客との直接的な接触を削減させる使い方も可能となっている。

 配膳以外では、高い移動・運搬能力を活かした室内配送や販促、案内などにも活用することができ、幅広い環境下で業務の効率化に寄与する。

 同ロボットの開発においては、配膳ロボットで実績とノウハウを持つBear Robotics, Inc.とのパートナーシップをベースに製作。国内外の多くの飲食店で長期にわたる実証実験を行い、現場で本当に求められる機能を充実させている。

高い移動性能

 3DカメラやLiDARなど高性能の各種センサーを装備。スムーズかつ安全な移動を実現している。前方死角なしで、人はもちろん、靴やかばんなど、小さな物を滑らかに避け、料理などを安定的に運ぶ。60cm(利用環境・利用方法によって必要な通路幅は異なる)の狭い通路も通り抜け可能で、人とのすれ違いもスムーズに行う。

導入ハードルが低く、操作もシンプル

 テーブルや天井に目印などを設置する必要がないため、容易に導入することができる。目的地を選んでタップするだけのシンプルな操作で、指定した場所へ自動で移動。配膳・運搬後は、重量センサーが料理などが取られたことを検知し、自動で戻る。

実店舗での使いやすさを追求

 360度どこからでも料理などの運搬物を乗せることができ、総積載量も35kgと、重い食器や複数の料理なども一度に配膳することが可能。さらに、複数目的地の巡回機能で商品の訴求をしたり、遠隔での操作もできるなど、お店のシチュエーションに合わせて柔軟に活用することができる。

本体画像
本体画像

 これらの機能により、飲食店ホールスタッフの大きな負担だったキッチンとホールの往復作業などを大幅に削減でき、より多くの時間を接客などに使えるので、業務効率を最大化しながらサービス品質を高めることができるとのこと。また、従業員の労働時間を最適化し、生産性向上を実現する。