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「LINE AiCall」とカーメンテナンス予約「timy」が連携　AIでカーメンテ業界のDXを推進

CreatorZine編集部[著]

2020/10/08 06:00

　LINEとカーフロンティアは、カーメンテナンス業界のDX推進を目的に、LINEのAIテクノロジーブランド「LINE CLOVA」が提供している音声応対AIサービス「LINE AiCall」とカーフロンティアが運営しているカーメンテナンス予約サービス「timy」の連携を開始。AIによるカーメンテナンス電話予約応対の実用化に向けた実証実験を10月1日より開始したことを発表した。

　カーメンテナンス業界では、事務作業など整備業務以外の業務効率化の必要性が年々高まっており、日本自動車整備振興会連合会による「平成29年度版自動車整備白書」によると、49.9％の整備事業者において整備士が不足と回答。また、カーメンテナンスの作業場が事務所から離れた場所にあるという業界特性もあり、来客対応や電話対応が本来集中すべき整備業務を圧迫し、整備車両受け入れ台数の低下を招く状況にもっているという。

　カーフロンティアでは、以前よりカーメンテナンス予約サービス「timy」の提供しており、カーメンテナンスのネット予約化を浸透させることで問題解決を図っている。しかし、依然としてメインの顧客層である中高年男性においては、直接来店比率が高く、予約方法としては電話が主流となっている。また整備事業者側のオンライン化もシステム導入などの課題から浸透に時間がかかっており、店舗の予約対応にかかる負担の軽減が、一定程度から進まないことが課題のひとつとしてあがっていた。

　そこでLINE CLOVAが提供しているLINE AiCallとカーフロンティアが提供するtimyは、AIを活用しカーメンテナンス業界のDXを推進するべく、連携を開始した。

　同連携により、整備事業者の店舗にかかってくる電話予約をLINE AiCallが、timyの予約空き状況を判断し応対、自動的に予約台帳への予約登録を可能とする。登録された予約情報はリアルタイムでネット予約へと反映され、自動で一元管理されるため、オーバーブッキングを防ぎ、予約情報を管理する手間も省くとのこと。

　連携後、初の取り組みとして、2020年10月1日（木）〜10月31日（土）までの期間、LINE AiCallによる洗車の電話予約対応実用化に向けた実証実験を開始した。同実証実験では、特に人手の少ない平日夜間と繁忙日で電話応対の難しい休日に導入することで、ドライバーがこれまで感じていた「電話がつながらない」「待ち時間が長い」などの不満解消と、「閉店時間中」や「作業・接客中」で電話応対ができないことから生じる店舗側の予約獲得機会損失を防ぐことで、双方のメリットを創出する考え。

　今回実施する実証実験の結果を基に、洗車予約を皮切りに、今後、車検やタイヤ/オイル交換など多彩なカーメンテナンスのメニューを追加し、カーメンテナンス業界のDXによる業務効率化や活性化を目指し、来春にサービスの本格開始を予定している。