Yahoo!広告にリアルタイム不正解析機能導入 DoubleVerifyの技術活用で安全性向上目指す

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2020/10/21 07:00

 ヤフー(Yahoo! JAPAN)は、「Yahoo!広告」のさらなる安全性向上を目的に、インターネット広告取引で発生するトラフィックの品質や掲載先の品質などの解析サービスを提供するDoubleVerify(ダブルベリファイ)と契約を締結した。同社は、これまでもアドフラウドやブランドセーフティ制御などに独自の対策を行っているが、同締結により、広告主は2021年春より特別な手続きを行うことなく、グローバル水準の解析力を持つDoubleVerifyによるアドフラウドおよびブランドセーフティ制御が標準実装された環境で「Yahoo!広告 ディスプレイ広告」が利用できるようになる。なお、これによる広告料金や機能利用費などの追加はないとのこと。

 自動化・効率化が進展するインターネット広告は、広告取引実績の正確な捕捉やリアルタイムの解析が容易ではなくなってきているという。特に「"人"ではなく"機械"による不正なインプレッションやクリックの発生」(アドフラウド)や「不適切なページやコンテンツに表示されていないか」(ブランドセーフティ)、といった広告の価値毀損に関わる問題の正確な現状把握と本格的な対策が市場全体の課題となっていた(出典:アドベリフィケーション推進協議会「アドベリフィケーション問題に関する実態調査レポートvol.3」)。

 今回のシステム連携により実現したリアルタイム配信制御システムでは、DoubleVerifyの解析結果をもとに、広告リクエストが発生する瞬間に不正有無を判定。不正が検知された場合は、広告を出さない制御が行われる。