フラクタは、自走を目指すブランドや顧客と長期的な信頼関係を築いていきたいブランドに向けて、ブランドビジネスをトータルサポートする新たなブランド支援サービスの提供を開始した。新サービスは3つのプラン：コンサルティングプラン「Essential Escort（エッセンシャル・エスコート）」、ブランド実装プラン「Implement Booster（インプリメント・ブースター）」ブランド専任チーム結成プラン「One by One（ワン・バイ・ワン）」より、自社ブランドビジネス全体の目標や担当者レベルの課題などに応じて選択することができる。
同社ではこれまで、ECサイトのブランディングを中心にテクニカルサポートやクリエイティブ開発などによってブランドの立ち上げやリブランディングを支援してきた。しかし、サポートを離れたあとに、顧客が自社内部で継続した運用ができなくなるという課題があった。その要因としては、外部の会社に依頼する際、自社に必要なノウハウを残せる契約を前提とせずに制作のみを依頼していたり、社内の人材不足などにより組織体制の構築が十分ではなく、当初設計した施策が実現できていなかったりする点が見受けられる。特に新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響により、急速な事業転換を迫られてECサイトを立ち上げるブランドからは、スピード重視の結果こうした状況に陥ってしまうことも少なくないという。
コロナ禍で実店舗の販売が難しい状況では、ブランド存続のためにオンラインシフトにより売り上げを確保する施策は必要不可欠だが、ECサイトの参入障壁が低くなった市場においては、「誰に何を届けるか」「自社が提供できる価値は何なのか」といったブランディングの軸が定まっていないブランドは、溢れる情報や膨大な数のプロダクト・サービスに淘汰されてしまう。
そこで同社は今回、ブランドが自社で継続的にブランドを運用するための支援サービスとして、新たに３つのプランの提供を開始。支援ブランドの課題や体制に合わせたサポートが可能になるとのこと。
コンサルティングプラン：「Essential Escort（エッセンシャル・エスコート）」
自社に運用のリソースが十分にあり、コンサルティングを受けながら自分たちでつくりあげたいというブランド向けのプラン。
ブランド立ち上げから運用までに必要なエッセンスをキット化して提供し、ブランドの自走力の基礎を身につけてもらう。キットの中では、ブランドの基盤となる要素を言語化して定義する同社オリジナルのブランディングフォーマットを利用できるSaaS（Software as a Service）：「Lightning Polaris（ライトニングポラリス）」も提供する。
Lightning Polarisでは、ブランド側でオンライン上のブランディングフォーマットにブランドの軸となるビジョン・ミッションといった思想の部分から、顧客とのコミュニケーションになるシグネチャープロダクト（ブランドを象徴する商品やサービス）やビジュアルイメージなどを記入してもらい、同社スタッフがそれをもとにブランドに適切なアップデートの提案を行う。同サービスの特徴は、アップデートの履歴が残ることで自社がどのような思考プロセスを経てブランドをつくりあげたのかという歴史を残すことができる点だという。
Lightning Polarisを含め、キット化したメニューでの設計や実制作はブランドにて行い、同社はそのコンサルティングを実施する。キット対象範囲外の相談の場合は、計10時間のフリー相談枠内にてコンサルティングを行うとのこと。
ブランド実装プラン：「Implement Booster（インプリメント・ブースター）」
いずれは自社でブランドを運用していきたいと考えているけれども、現状自社にリソースがない、立ち上げはプロに任せたいというブランドに推奨されるプラン。
ブランドビジネス全体の目標や担当者レベルの課題に応じて、同社のプランナーがブランド実装プランを設計して提案。コンサルティングプランのEssential Escortとは異なり、実装は同社のクリエイティブチームとディレクションチームが実施する。※実装にあたり、外部パートナーが適切と考えられる場合には合わせて提案。
ブランド専任チーム結成プラン：「One by One（ワン・バイ・ワン）」
ブランドやECサイトの立ち上げをプロと一緒につくりたい、気軽に相談したいというブランドの要望を叶えるプラン。
ブランディングのプロである同社のスタッフとチームを結成し、スタッフの人数と稼働時間で算出した費用で期間契約を行い、ブランドに必要なサービスを必要な分だけ提供。プロジェクトの要件に合わせてスキルの異なるメンバーをアサインすることも可能となる。
