3割以上が定額制音楽配信サービス利用、有料会員2割 利用者数と満足度でサービスに違い/ICT総研調査

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2020/11/17 05:00

 ICT総研は、音楽サービスの主流となりつつある定額制音楽配信サービスの市場動向について「2020年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」を実施、結果を発表した。調査結果の詳細は次のとおり。

定額制音楽配信サービス利用者数は2020年末に2,390万人、2023年末に2,930万人の予測

 日本レコード協会の統計によれば2019年の日本の音楽コンテンツ市場は、CDなどのオーディオレコード市場が1,528億円で前年比3%の減少であったのに対し、音楽配信市場は706億円で前年比10%増となった。音楽配信の市場規模は年々拡大しており、パッケージ型のオーディオレコードの減少を補完している。

 ICT総研の需要予測では、2019年末時点で日本国内の音楽配信サービスの利用者数は約2,160万人と推計される。

 2,160万人の利用者のうち毎月一定額の料金が発生する有料サービス利用者数は1,140万人、無料のお試しサービスなどを利用中の無料サービス利用者数は1,020万人に。また、2020年末の時点では有料サービス1,310万人、無料サービス1,080万人で2,390万人に達する見込み。さらに2021年末には有料・無料サービス合計で2,590万人、2022年末に2,770万人、2023年末には2,930万人に拡大すると予測される。

定額制音楽配信サービスの有料サービス利用率は19%、無料サービス利用率は13%

 同社が2020年10月に実施したウェブアンケート調査の結果では、定額制音楽配信有料サービス利用者は848人(19.2%)、無料サービス利用者は586人(13.3%)であった。ウェブアンケートを実施した4,409人のうち32.5%にあたる1,434人が有料または無料の定額制音楽配信サービスを利用していることがわかる。2019年5月に実施した前回の調査と比較して有料サービスで4.8%、無料サービスで0.7%利用率が向上する結果となった。有料サービスの利用率は年々増加傾向で成長率が高く、無料サービス利用率は伸び率の鈍化が見られる。

 定額制音楽配信サービスのうち有料サービスでは20代~30代の利用率がもっとも高く、無料サービスでは10代~20代の利用率が高い傾向に。年齢層が高くなるほど音楽配信サービスの利用率は低下する傾向が見られる。

利用者数トップはPrime Music 2位Spotify、3位Apple Music、4位LINE MUSICと続く

 アンケート調査の結果では、Prime Music(Amazon)の利用者がもっとも多く569人。2位はSpotifyで409人、3位はApple Musicで383人、4位はLINE MUSICで267人となった。さらにAmazon MusicUnlimitedが253人、Google Play/You Tube Musicが161人、 AWA 96人、dヒッツ 86人、うたパス 75人、レコチョクBest 72人、KKBOX 59人と続く。前回の調査では4位だったSpotifyが2位に上がり、Apple Musicが3位に後退。Prime Music は、価格が安いことから人気を集めており利用者数トップに。Amazonには、このほかに8,500万曲以上が聴き放題となるAmazon Music Unlimitedもあり、両サービスを合わせたシェアはほかのサービスを圧倒している結果となった。

顧客満足度トップ3は、Apple Music、AWA、KKBOX

 ウェブアンケートの顧客満足度調査結果では、Apple Musicが81.1ポイントで1位、AWAが78.4ポイントで2位、KKBOXが77.9ポイントで3位につけている。さらにうたパス、Amazon Music Unlimited、Spotify、dヒッツが77ポイント台で近接。Prime Musicは利用率1位だが、視聴できる楽曲が200万曲程度しかないため満足度は高くなく、ランキング圏外となっている。

音楽配信サービスの利用端末はスマートフォンが最多、自宅ではパソコンやタブレットを利用

 アンケート結果によると、定額制音楽配信サービスを利用する端末はスマートフォンがもっとも多く483人、次いでノートパソコン168人、タブレット端末142人、デスクトップパソコン136人という回答だった。スマートスピーカーでの利用者は96人で、まだ本格普及には至っていないと推察される。iPodなどの携帯型音楽プレーヤーの利用者は48人と少なくなっている。

調査概要

  • 調査方法:定額制音楽配信サービス運営会社・関連企業への取材結果、インターネットユーザー4,409人へのウェブアンケート調査、各種公開資料などをまとめて分析
  • 調査実施時期:2020年10月19日~10月22日
  • ウェブアンケート分析対象:4,409人の中から定額制音楽配信サービスを利用している1,434人を抽出し分析