Acerは、最先端の光学ソリューションに加え、仮想世界をより物理的な次元で表すディスプレイとセンサー技術、最新のリアルタイムレンダリング技術によって構成され、直感的なインタラクションをもたらす一連の没入型立体3D体験「SpatialLabs」を提供する。3DメガネやVRゴーグルは不要。裸眼で立体コンテンツがディスプレイの前に浮かんで見え、クリエイターはリアルタイムで360度の角度から作品を見ることができる。
最先端の光学ソリューションとテクノロジー
同ソリューションは、アイトラッキングソリューション、立体3Dディスプレイ、リアルタイムレンダリング技術の組み合わせにより生み出されている。アイトラッキングソリューションは、デバイスの上部に配置されたステレオカメラセットから成り、ユーザーの頭と目の位置と、動きを追跡する。デベロッパープログラムの参加者に提供されるConceptDのSpatialLabsプロトタイプノートPCのディスプレイは、液晶レンチキュラーレンズが光学的に接着されたUHD 2Dパネルで構成され、この革新的なモジュールで2Dビューと立体3Dビューを瞬時に切り替えることができる。
これらを組み合わせることで、グラフィック処理技術が視聴者の左右の目に異なる画像を表示し、コンテンツが画面の前に浮いて見える立体的な3D効果を作り出すことができる。またリアルタイムレンダリング技術により、クリエイターは同ソリューションが提供するアプリケーション「SpatialLabs Experience Center(スぺイシャルラボ エクスペリエンスセンター)」を通じて3Dモデルの操作や、作成したものをその場でリアルタイムにレビューすることが可能となる。デザインワークフローを向上し、プロジェクトを効率的かつ効果的にインタラクティブで没入感のある立体的な3Dで表示することができる。
画面に浮かび上がる作品
設計者(デザイナー)は通常、3Dのオブジェクトやシーンの奥行きについては限られた情報しか表示されない2Dディスプレイで作業を行う。しかし、同ソリューションによりクリエイターはリアルタイムで自身のプロジェクトを3Dで見ることができるようになる。
従来クリエイターは、作品の比率が正しくなるように、異なる角度から複数のスケッチを作成する必要があった。コンピューターはこのプロセスを改良してきたが、2Dスクリーンで3Dの比率を判断することは難しいため、設計者の判断に任される部分が多くなっていた。SpatialLabs Model Viewer(スぺイシャルラボ モデルビューア)は、設計者がすぐに使用できる3Dの次元を提供することで、これまでのクリエイターへの負荷を排除し、思いのままに360度の視点でモデルを回転、移動、画面からドラッグして、すべての角度からオブジェクトを確認することを可能にする。360度の視点からでなく同じ角度からモデルを検討する場合でも、2Dモデルよりも立体3Dモデルのほうがより多くの情報を利用することができる。
また作品を1:1の比率で、立体3Dで見ることができるため、3Dデザインがオリジナルのコンセプトデザインと一致しているかどうか、問題があるかどうかを確認するプロセスが格段にスピードアップする。
さらに、作成したモデルのハイダイナミックレンジイメージ(HDRI)背景を変更する機能により、自然でリアルな環境でモデルを表示可能。これにより、マネージャーやチームメンバーはプロジェクトの各段階でより明確なフィードバックをクライアントに提供することができ、クライアントもまたアイテムを容易に視覚化して、期待に沿ったものであるかどうかを確認することができる。
SpatialLabs Experience Center
ConceptDのSpatialLabsプロトタイプノートPCのディスプレイは、デフォルトで2Dモードに設定されており、通常のノートPCとしても使用可能。SpatialLabs Experience Centerでアプリケーションを起動すると、立体3Dモードが自動的にオンになる。
ランチャーであるSpatialLabs Experience Centerでは、このテクノロジーの使い方のチュートリアル、アプリケーションへのショートカット、アプリケーションとアドオンのインストーラーが含まれている。