ティアック株式会社は、TASCAM(タスカム)ブランドから手軽で高品位なポッドキャスト収録を可能にしたワークステーション『Mixcast 4』をグローバル市場に向けて販売を開始した。また簡便かつ高度な音声編集を可能にしたソフトウェア『TASCAM Podcast Editor』を同時にリリースした。
近年、米国を中心にポッドキャスト市場が急成長しており、配信事業者が続々市場参入するなど、世界中でサービスが拡大している。スマートスピーカーやワイヤレスイヤホンなどのデバイスの普及とともに利用者数が急増し、それに伴い音声コンテンツによる広告市場が著しい成長を見せるなど、今後も成長が期待されている。
この急成長メディアにおいて、ポッドキャスト制作を始めるクリエーターが急増しているが、音声の収録から編集に至るまで一定の専門知識が必要となるため、機材の操作方法などを習得しなければならないというハードルが生じている。
同製品は、これまで音声ミキサーやレコーダーといった機器に触れたことがなくても、専門知識の必要がなく直感的な操作が可能なユーザーインターフェースと機能を搭載。難しい操作なくクオリティの高いポッドキャスト制作をしたいというクリエーターのニーズに応える。
製品概要は次のとおり。
ポッドキャスト制作のワンストップソリューション
『Mixcast 4』は、ポッドキャスト、ライブ配信、イベント収録といった複数の利用シーンで音源の収録からミックスまでをワンストップで容易に行えるワークステーション。バンドルされているポッドキャスト編集/セッティング用ソフトウェア『TASCAM Podcast Editor』は、サウンドパッドの音源編集・割り当てといった設定も容易にでき、専門知識を必要としない直感的で容易な編集をサポートする。
わずらわしい設定不要 操作はタッチパネルでストレスフリー
4つのTRS/XLRコンボジャックマイク入力、独立した4つのヘッドホン出力で、同時に4人のポッドキャスターの収録が可能。最適なレベルを自動的に調整する「オートミキシング機能」により、ポッドキャスターそれぞれの声量を気にすることなく容易に収録することが可能となっている。また、操作パネルには5インチの大型カラータッチパネルを採用。必要なメニューにすぐにアクセスできる直感的なGUIを提供する。
8つのフェーダーにはマイク入力、Bluetooth®接続による通話音声ワイヤレス入力、3.5mmのAUX IN, さらにUSB接続によるパソコンからの音声入力ができ、2ミックスファイルの書き出しも可能。SDカードに最大14トラックの音声を録音することができる。
カスタマイズ可能な8サウンドパッド
8つのサウンドパッドによりサンプラー(ポン出し)操作が可能です。再生方法やカラーリングなどのカスタマイズが可能で、プリセットの効果音に加えて、パソコンにダウンロードした効果音やBGM、『Mixcast 4』に録音したタイトルコールやセリフなどを割り当ててポン出しをすることもできる。
また演出に欠かせないリバーブエフェクトやゲストの音声を効果的に盛り上げるボイスチェンジャーエフェクトのオン/オフボタンとしても機能する。
リモート収録にも柔軟に対応する外部入力機能
手持ちのスマートフォンやパソコンの音声を容易に取り込めるミックスマイナス機能に対応した外部入力機能が充実。Bluetoothでペアリングすれば、スマートフォンでの通話も取り込むことができる。
またUSBケーブルでパソコンと接続すれば、BGMやSkype、zoomなどのオンライン通話によるゲストトークも録音が可能。
DAWソフトやライブ配信にも対応したオーディオインターフェース機能
本体での収録だけでなくDAWソフトウェアに直接マルチトラック録音するための14入力/2出力USBオーディオインターフェース機能を搭載。ポッドキャスト収録だけでなくOBSなどのライブ配信用ミキサーとしても機能する。デバイスとの接続に特別なドライバーは不要。
TASCAM Podcast EditorとTASCAM ID
音声編集ソフト『TASCAM Podcast Editor』はDAWソフトの経験がなくてもポッドキャストをはじめとする声のコンテンツを容易に編集することが可能。
『Mixcast 4』との連携により制作効率の大幅な向上に加え直感的なグラフィックと簡易な操作でポッドキャスト制作や編集をサポートする。
ソフトウェアはWindows、macOS、iOS、iPadOSおよびAndroid OSをサポート。Android OSは将来のアップデートで対応予定だという。