パナソニック子会社、米・シアトルで忙しい家族のタスクをサポートするーソナルアシスタントサービスを開始

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2021/09/15 05:00

 パナソニックは、子会社Yohana. LLCを通じて、米国・シアトルで、忙しい家族のサポートを行う新たなサービスの提供を開始した。

 Yohanaは、テクノロジーを活かして、仕事と家庭を両立する忙しい親とその家族が、家族全員の幸せを最優先し、お互いと向き合う時間を大切にするためのサポートに特化した新しいウェルネス企業として設立された。同社が提供する第1弾のサービスとして、さまざまな「こなさねばならない用事(タスク)」を抱える親たちの負担を軽減する、パーソナルアシスタントサービス「Yohana Membership」の提供を、米国・シアトルで開始した。

 コロナが流行する前から、仕事と家庭の両立は、親や家族に大きな負担をかけていました。米国では、コロナ禍以降、精神状態の悪化を訴える母親やバーンアウト(燃え尽き症候群)に陥っている母親が多くいると言われています。同社創業者兼CEOである松岡陽子氏も、仕事と家庭の両立をする4児の母であり、コロナ禍でこのような課題に直面した。

 業界をリードするテクノロジー企業数社で、家庭用サーモスタットの改革や最新のロボット義手の開発を行うなど、人間を中心とした設計を行う独自のアプローチで、世の中の人がより健康で幸せなくらしを送るためのサポートをするテクノロジーの開発に取り組んできた松岡氏は、この課題を解決するため、これまでの経験やスキルを活かし、テクノロジーと人間の各々の良さを組み合わせたパーソナルアシスタントサービスを開発した。

 「Yohana Membership」では、利用者は、「Yoアシスタント」というタスクの遂行を手伝う問題解決のプロフェッショナル(実在する人間)と、「Yohanaアプリ」のチャットで連絡を取り合う。利用者が、家のメンテナンス、子どもの習い事や課外活動、自分のための用事、その間にこなすあらゆることなど無限にあるタスクについて、「Yoアシスタント」に解決を依頼すると、「Yoアシスタント」は、社内外のさまざまな分野別エキスパート、専任リサーチャーや経験豊富なプロフェッショナルの地域ネットワークを駆使し、タスクをこなすための手配を行う。タスクの進捗状況は、両者が「Yohanaアプリ」で確認できるため、すべてのタスクを一緒にやり遂げることができる。

 「Yoアシスタント」は、データシステムと直感的なツールを利用し、完了したタスク1つひとつから学習することで、会員独自の好みに合わせた解決策の提案ができるようになり、より速く、より巧みにタスクを完了できるようになるとのこと。

 同サービスでは、利用者に個別に実在する担当アシスタントがつくため、長期的に信頼と人間関係を築くことができる点がほかのスマートアシスタントサービスや生産性向上アプリと異なる特徴だという。

 同サービスは、すでに米国全土からウェイティングリストへの登録が可能に。シアトルでウェイティングリストに登録した家庭には、サービスの体験利用を案内している。

 今後、同サービスの会員プラン、価格、利用可能なタスクの種類をさらに進化・拡大させるとともに、同サービスを必要とする利用者がいる地域を中心に展開を検討していく。