アドビは、Adobe Creative Cloud Expressを発表した。
これは、SNSでの投稿からロゴ、チラシ、バナーなどのマーケティング資料まで、美しくリッチなマルチメディアコンテンツを簡単に作成・共有することを可能にした、ウェブとモバイルで利用できる製品。Adobe Creative Cloud Expressはドラッグ&ドロップ操作によるコンテンツ作成をサポートし、数クリックであらゆる人々が創造性を表現できる。また、アドビが提供するAdobe Creative Cloud Expressには、数千もの高品質なテンプレート、2万種類のプレミアムフォント、そして1億7,500万点のライセンス取得済みAdobe Stock写真が含まれる。
さらに、アドビの強力なAIおよび機械学習フレームワークAdobe Senseiが搭載され、Adobe Photoshop、Adobe Premiere、Adobe Acrobatのようなアドビの主力製品に使われているテクノロジーの恩恵も受けられる。
「すべての人に『つくる力』を」という理念は、デジタル体験を通じて世界を変えるというアドビのミッションの中核にあるもの。Adobe Creative Cloud Expressは、スキルレベルを問わず誰もが素晴らしいものを作ることを可能にする製品である。
アドビは、学生やSNSのインフルエンサーから中小企業のオーナーまで、誰もがクリエイターであると考えている。学校でプレゼンテーションをしたい、自分の体験を友人とSNSで共有したい、ビジネスを成長させたい、自分のブランドを確立させたいなど、さまざまな局面で誰もが自分のアイデアを表現したいと思っている。また、個人や企業がコンテンツ、製品、サービスをオンラインで収益化するケースが増加しており、商材や自分自身を表現するための使いやすいテンプレートベースのツールが求められている。
これまでメディアの消費と共有に最適なメディアだったウェブは、クリエイティビティのための強力なプラットフォームへと急速に進化している。ウェブはまた、クリエイティビティへのアクセスをあらゆるタイプのクリエイターに開放できるユビキタスな舞台でもある。人工知能、クラウド、webテクノロジーの進歩により、私たちはウェブをクリエイティブ活動に使うエキサイティングな新時代を迎えようとしている。
Adobe Creative Cloud Expressは、モックアップの作成からブランディングの一貫性の確保やSNS投稿まで、制作プロセスのアイデア創出に関わる部分で役立ち、当社の主力アプリケーションを利用している既存のAdobe Creative Cloudメンバーにとっても大きな価値をもたらす。
「誰もが伝えたいストーリーを持っており、誰もが自分のアイデアを表現できるようにするのが私たちの使命です。何百万人もの人々がパーソナルまたはプロフェッショナルなブランドの構築に取り組む極めてユニークな時代に私たちは生きていますが、今回発表したシンプルなテンプレートベースのツールであるAdobe Creative Cloud Expressによって創造・共創・共有のプロセスが統合され、あらゆる人々が簡単に制作できるようになる可能性に興奮しています」と、アドビのCreative Cloud担当エグゼクティブバイスプレジデント兼CPO(最高製品責任者)のスコット ベルスキー(Scott Belsky)氏は述べている。
アドビのデジタルメディア事業部門担当エグゼクティブバイスプレジデント兼CBO(最高事業責任者)のデビッド ワドワーニ(David Wadhwani)氏は、「Adobe Creative CloudとAdobe Creative Cloud Expressの両方を提供することで、あらゆるタイプのクリエイターの要求に応え、クリエイターエコノミーを活性化させる。Adobe Creative Cloud Expressは、初心者クリエイターをアドビのユーザーコミュニティに迎え入れるための、まったく新しい旅の始まりですが、既存のサブスクリプション加入者にも大きな付加価値を提供します」と、述べている。
主な機能
- 数千種類の美しいテンプレートをシンプルなドラッグ&ドロップ操作ですばやくカスタマイズ可能
- Adobe Fontsが提供する2万種類のプレミアムフォントと、Adobe Stockが提供する1億7,500万点のロイヤルティフリーライセンス取得済み写真
- Adobe Stockマーケットプレイス機能を利用した高度な検索
- 写真の背景の除去、ビデオのトリミングや結合、ビデオのGIF化、PDFの変換や書き出しが数クリックで完了する、Adobe Sensei搭載のクイックアクション機能
- 共有テンプレートや共有ブランド機能を使って、異なるチームによる制作作業でもブランディングの一貫性を維持
- ContentCalの買収とアドビ製品への統合に伴い、SNS投稿のワークフローをシームレスに管理する機能を追加予定
- Adobe Creative Cloudライブラリの統合
価格と提供時期
- Adobe Creative Cloud Expressは、12/14より提供。誰でも無料で利用を開始することが可能。
- Adobe Creative Cloud Expressは、ウェブ(アドレス:adobe.com/jp/express)およびApp store、Google Play、Microsoft Storeで入手できる無料アプリとして提供される。
- Adobe Creative Cloud Expressは、Adobe Creative Cloudコンプリートプランおよび月額2,728円(税込)の単体プランに含まれており、教育機関向けには無料で提供される。
- 追加機能を備えた Adobe Creative Cloud Expressプレミアムプランは、月額1,078円(税込)で利用できる。
- エンタープライズ版およびグループ版のAdobe Creative Cloud Expressは、2022年に提供予定。
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