ビジネスで注目される「Z世代」 悩みは「好みがわからない」「流行の変化が速い」/テテマーチ調査

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2022/04/19 12:00

 企業向けSNSマーケティング支援を中心としたビジネス展開をする「テテマーチ」は、2022年3月4日~7日の期間で「企業が注目している世代とSNSメディアに関する調査」についてのアンケート調査を実施した。

 アンケート調査は、企業の経営・経営企画・広告・宣伝・販促・広報・IR・ブランディング・企画・調査・マーケティング職に就く20代~50代の300名を対象に行った。

 同調査結果の詳細は、次のとおり。

企業はすでにビジネスターゲットとして消費の次世代「Z世代」に注目

 ビジネスのターゲットとして注目している世代について聞くと、「ミレニアム世代」が49.3%。次いで「Z世代」が46.7%、「ジェネレーションX世代」が45.7%。現在の消費の中心世代である「ジェネレーションX世代」・「ミレニアル世代」への関心は高いが、すでに消費の次世代となる「Z世代」への注目も高い結果となった。(複数回答)

 さらにビジネスのターゲットとしてもっとも注目している世代について聞くと、「Z世代」が26.7%。次いで「ジェネレーションX世代」で21.3%、「ミレニアル世代」の17.7%となった。次世代の「Z世代」をターゲットとしたビジネスに注目している企業が多いことがわかる。(単一回答)

もっともZ世代に注目する理由

  • これからの消費を牽引する世代で物心ついた時からスマホがある世代なので(経営/経営企画)
  • 購買力があり、自分だけのブランドを見つけたいと考える傾向があるから(経営/経営企画)
  • 今後の主流となる考え方を持っている世代だと思うから(企画・調査・マーケティング)
  • ネット世代でもある彼らに照準を合わせた商品を開発しているため(企画・調査・マーケティング)
  • これからビジネスのターゲットになるから(経営/経営企画)
  • 世界的に見てもパイが大きいから(企画・調査・マーケティング)

注目SNSメディアはインスタが3割 「Z世代」との相性の良さから後発のTikTokも3位に浮上

 ビジネス上でもっとも注目しているSNSメディアは、「Instagram」が31.0%。次いで「Twitter」が25.3%、「TikTok」が15.3%。「Facebook」が14.0%という結果に。「Instagram」、「Twitter」に続き、SNSメディアとしては後発となる「TikTok」が3位となり、注目が高いことがうかがえる。(単一回答)

 「Z世代」と相性が良いと思うSNSメディアについては、「TikTok」が40.3%、「Instagram」が38.3%と高く、次いで「Twitter」29.7%。Z世代は「TikTok」や「Instagram」のような映像や静止画のビジュアルと音楽を組み合わせるSNSメディアと相性が良いというイメージの結果となった。(複数回答)

 「Z世代」のユーザーが多いと思うSNSメディアは「TikTok」が42.0%、「Instagram」が41.0%と高く、次いで「Twitter」37.3%、「Facebook」が20.7%だった。(複数回答)

TikTok に「Z世代」のユーザーが多く相性が良いと思う理由

  • これからの社会を知るにはTikTokが情報のひとつとなりそうだから(経営/経営企画)
  • 現行のSNSでもっとも注目されている感がある(経営/経営企画)
  • 最近メディアでよく見かける(経営/経営企画)
  • 若者が好きなSNSだから(経営/経営企画)
  • 若い世代がやっているから(経営/経営企画)

「Z世代」の情報収集方法、直接意見を聞ける施策はまだ少ない 思考や行動パターンについて把握や理解に苦戦

 机上における「Z世代」について情報収集方法は、「インターネット検索」・「SNS」が21.3%、次いで「アンケート」が20.0%という結果に。「座談会」や「ワークショップ」のような、企業が直接「Z世代」の人の意見を聞くような施策はまだ少ない結果となった。

 「Z世代」をターゲットとした際のビジネス上の悩みをたずねると、「好みがわからない」が28.7%、「流行の変化が速い」が23.7%、「行動がわからない」が23.0%、「流行がわからない」が17.3%と高い結果となった。「Z世代」の思考や行動パターンについて把握や理解ができていない企業が多いことが判明した。(複数回答)

調査概要
  • 調査期間:2022年3月4日(金)~2022年3月7日(月)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査エリア:全国
  • 調査対象:現在、企業の経営・経営企画・広告・宣伝・販促・広報・IR・ブランディング・企画・調査・マーケティング職に就く20代~50代の男女
  • 調査人数:300名
  • 調査にあたり各世代の定義:ベビーブーム世代(1946~1964年生まれ)、ジェネレーションX世代(1965~1979年生まれ)、ミレニアル世代(1980~1994年生まれ)、Z世代(1995~2009年生まれ)、アルファ世代(2010年代生まれ)