キヤノン、MR用ヘッドマウントディスプレイの広視野角モデル「MREAL X1」6月上旬発売

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2022/04/25 20:00

 キヤノンは、現実映像とCGをリアルタイムに融合するMRシステム「MREAL(エムリアル)」シリーズの新製品として、広視野角モデルのヘッドマウントディスプレイ“MREAL X1”を2022年6月上旬に発売する。

 MREALは、ビデオシースルー方式(ヘッドマウントディスプレイに内蔵されたカメラのCMOSセンサーが捉えた現実映像と仮想空間の3D CGをコンピューターでリアルタイムに合成し、ヘッドマウントディスプレイに表示する方式)により、現実世界とCG映像を違和感なく融合し、あたかも目の前の現実に3D CGが存在しているかのような臨場感を提供するMRシステム。今回の新製品は小型・軽量・高画質に加え、表示面積の拡大により検証効率や臨場感の向上を実現し、製造業をはじめ、幅広い分野での3Dデータを活用したDXの推進に貢献する。

「MREAL」シリーズ最大表示面積によりユーザビリティーの向上を実現

 表示面積の拡大により、視野角が広がることで、大きく頭を動かすことなく視認エリア全体の確認が可能。一度に視認できる範囲が拡大したことで、検証効率が向上し、対面での作業や自分の足元を確認しながらの作業でも安心して使用できる。

小型・軽量による快適な装着性と高画質を両立

 質量約359g(ヘッドマウントユニット含む、ディスプレイ部のみの質量は約158g)の小型・軽量設計と、人間工学に基づき設計されたヘッドマウントユニットにより、使用時の負担を軽減し、快適な装着感を提供。また、同社独自のディスプレイパネルと長年培ってきた光学技術を駆使したレンズを搭載することで、小型・軽量と高画質を両立している。

ポータブルなシステムにより多様なビジネスの現場での利用が可能

 高い処理能力を備え、複雑で高度な処理を安定して行うノート型コンピューターであるモバイルワークステーションへの対応により、システム全体の小型・軽量を実現し、さまざまな場所に持ち運んでの利用が可能。また、空間特徴位置合わせ技術により、屋内/屋外問わず高精度な位置合わせを実現。さらに、遠隔地間を接続し3D CGを共有することができるため、人の移動に制限がある状況下での業務支援にも貢献する。