CAのデジタルツインレーベルで、冨永愛さんのデジタルツインが三菱地所レジデンスと直接広告契約締結

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2022/08/11 12:00

 サイバーエージェントは、著名人の「分身」となる公式3DCGモデルを制作・管理し、著名人のデジタルツインをキャスティングするサービス「デジタルツインレーベル」において、世界的トップモデル冨永愛さんのデジタルツインが三菱地所レジデンスと直接広告契約を締結し、新築分譲マンション「ザ・パークハウス」の仮想空間「SUPER MODEL ROOM」の広告キャスティングに起用されたことを発表。

背景

 コロナ禍で生活者の生活様式や価値観などに大きな変化が生じ、不動産業界では物件内覧のオンライン化が加速した。三菱地所レジデンスでは、顧客が自分らしいライフスタイルを実現し「この住まいで良かった」と感じることができるよう、顧客とつながり、1人ひとりの生活に寄り添っていきたいと考え、さまざまなオンラインツールの活用に積極的に取り組み、顧客体験を劇的に変革していくことを目指している。

 一方、サイバーエージェントは「デジタルツインレーベル」を通し、本人のフィジカル空間での活躍に加え、デジタル空間における著名人のデジタルツインによる活躍の場を創出・拡大し、その新しい価値づくりに取り組んでいる。

 このような背景のもと、三菱地所レジデンスがサステナブルで環境に優しいライフスタイルを発信する冨永さんの生き方や価値観に共感し、目指すビジョンに相通じるところが多くあるとして広告キャスティングが決定。三菱地所レジデンスの「お客様」への想いを共有できるブランドコミュニケーションの一環として両社のコラボレーションが実現した。さらに、広告効果をみながらウェブコンテンツや広告クリエイティブの制作・運用ができるデジタルツインの広告起用はほかに類を見ず、新しいプロモーション手法として挑戦的な取り組み。

概要

ザ・パークハウス「SUPER MODEL ROOM」について

 2022年7月28日(木)にオープンした特設サイトでは、『SUPER MODEL ROOM』の住民として入居している“デジタルツイン”の冨永愛さんが、ルームツアーの案内人となり「こだわりの暮らし」を紹介していく。ブラウザ内では、解放感のある「リビング」や、快適でシンプルな「キッチン」の他に、計9つの空間を自由に巡ることが可能。

 すべての部屋は、現実世界の時間と紐づけられているため、ユーザーは特設サイトを訪れる時間によって、昼や夜で変わる日差しの角度など、変化する部屋の雰囲気を楽しむことができる。また、「SUPER MODEL ROOM」の機能のひとつである、チャットボットではデジタルツインの冨永愛さんに、お気に入りの家具について質問をしたり、コメントの投稿が可能。冨永さんを通して、ユーザー同士のコミュニケーションができる。

特設サイト:https://tph-pr.mecsumai.com/

技術について

 「デジタルツインレーベル」の公式3DCGモデルであるデジタルツイン冨永愛さんは、子会社でフォトグラメトリー技術やデジタルヒューマンなどCG制作を強みとするCyberHuman Productionsと6秒企画、同社のAI技術研究組織「AI Lab」がともに制作をしている。

 ザ・パークハウスの仮想空間「SUPER MODEL ROOM」に居住するデジタルツイン冨永愛さんの表現では、ヘアメイクや衣装スタイリングは各プロフェッショナル監修のもと制作し、ハレとケや季節、時期に応じたスタイルを作りあげた。住居は実際のモデルルームをフォトグラメトリーやレーザースキャンすることで、高い写実性と再現性を実現している。また、バーチャルカメラによる撮影や、高度なリアルタイム3DツールのUnreal Engineなどを用いて制作することで、広告クリエイティブの制作工数を大幅削減した。さらにデジタルツイン起用であれば、本人の稼働なく新たな衣装やポージングによる素材の作成が可能となり、広告配信の結果に応じてバーチャルモデルルーム内で何度も撮影ができるなど、柔軟な広告制作と運用が実現できる。

 ルームツアーや、チャットボットでコミュニケーションをするデジタルツイン冨永さんの音声は、「AI Lab」が持つAI音声合成技術にて実現され、わずかなニュアンスの違いを表現できる抑揚技術により、本案件全ての音声を自動生成している。

 音声合成システムは一般的な話しかたの特徴を捉えることを目的に、多くの音声を独自システムにて集め、機械学習によって作成したベースモデルの上に構築。その結果、冨永さん本人の音声をより効率的に学習し、音声の追加収録をすることなく自然な発話を可能にした。また、リップシンクした映像生成においては、合成された音声データから母音を推定し、発話タイミングにあわせて自動的に自然な口の動きを適用する技術を活用している。

今後

 同社は今後も「デジタルツインレーベル」を通じ、新しい価値を生み出す「人のデジタルツイン」の可能性を追求し、デジタル空間だからこそできる表現やクリエイティブとテクノロジーの融合で世界に挑戦するとともに、企業の新たなマーケティング活動の拡大に貢献していく。

ザ・パークハウス「SUPER MODEL ROOM」プロモーション動画を公開

「SUPER MODEL ROOM」冨永愛さんからのメッセージ