博報堂、五感の相互作用を活用した映像による行動変容を検証する実証実験 第2弾は「おいしさ×視聴覚」

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket
2022/10/08 18:00

 博報堂のプロジェクトチーム「Human X(ヒューマンクロス)」は、東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志准教授と共同で、クロスモーダル知覚(五感の相互作用)を活用した映像に接触することにより、その場での行動にどのような影響を与えるかを検証する実証実験を開始した。

 Human Xは、クロスモーダル知覚を企業のブランド体験開発に活用する実験活動「Human X Experiment(ヒューマンクロス エクスペリメント)」を開始し、生活をより豊かにする仕組みを感性的・科学的に開発する『○○×五感体験デザイン』の実験シリーズに鳴海准教授の監修のもと取り組んでいる。

 今回は第2弾として「おいしさ×視聴覚」に挑戦し、行動変容に関する実証実験を行う。

実証実験第2弾「おいしさ×視聴覚」

 第1弾の実験で作成した「ビールのおいしさを増幅させる音楽」を映像化し、感覚間協応の特性を活用した視聴覚体験を開発した。視覚と聴覚の感覚刺激を組み合わせることで、映像に触れると泡感、炭酸感、のどごし感などビールを飲んだときの感覚を豊かに思い出させる。泡の大きさや動きなどビールのさまざまなテクスチャーを強調した映像は視聴覚が刺激される表現となっている。

 映像コンテンツ「INTO BEER」の実証実験は、10月31日(月)までの期間、店頭デジタルサイネージメディア「FamilyMartVision」が設置されている全国のファミリーマート約3,000店舗で実施される(一部地域・時間除く)。映像視聴による店舗内での感情変化や行動変容を検証し、今後の店舗体験の拡張可能性を検討する。