ロイヤリティフリーのストックミュージックサービス「Audiostock」を運営し、音楽コンテンツ流通のDXを推進するオーディオストックは、ブロックチェーン技術を活用したNFT事業に参入することを発表した。同社は音楽クリエイターの活躍の場を増やすため、NFTの活用・販売を促進していく。
同社は、音楽クリエイターが創った音楽作品を預かり、ストックミュージックサービス「Audiostock」を通して販売・配信を行っている。Audiostockで販売中の音楽作品数は80万点以上で、映画・テレビ・YouTube・ゲームなど、さまざまなシーンで使用されている。
昨今、視聴用の音楽作品をNFT化し販売する手法が注目されているが、同社では音楽作品の使用ライセンスをNFT化し「Music License NFT」として販売を開始。同NFTの販売を開始することで、ブロックチェーン上に購入者と権利者の記録が残り、双方にとって権利情報が明確な状態となる。また、権利情報が明確になることで、第三者による不正利用を防ぐことも可能となる。
NFTマーケットプレイス「OpenSea」で「Music License NFT」を販売開始
第1弾として、Audiostockで活躍中の音楽クリエイターと同社が共同で制作した3つの「Music License NFT」を世界最大規模のNFTマーケットプレイス「OpenSea」にて販売を開始。3作品ともに、海外でもニーズの高い「和風」の楽曲となっており、和楽器の生演奏をレコーディングスタジオで収録し、制作している。
「Music License NFT」を購入できる人数は各作品につきひとりまで。購入者は音楽作品をアプリ・ゲーム・動画など、Audiostockの利用規約内でさまざまなコンテンツに利用することが可能となる。また、音楽クリエイターは、作品が「OpenSea」で購入された際に、Audiostockを通して収益を受け取ることができる仕組みとなっている。
「Japanese Traditional Music -WAGAKKI- 」作品紹介
本作は「日本の伝統」「自然」「色どり」を楽曲とアートワークの双方から表現。異なる作曲者(クリエイター)から楽曲を提供してもらうことで、和楽器の魅力や、日本古来の音楽に触れてもらう考え。