NTT QONOQ（以下、コノキュー）および東京海上日動火災保険（以下、東京海上日動）は、メタバースの安心・安全な活用およびXR技術を活用した社会課題解決への貢献をめざし、戦略的包括業務提携を締結した。
コノキューと東京海上日動は、コノキューが提供するXR事業のサービスと、東京海上日動の保険商品開発およびリスクマネジメントのノウハウを組み合わせ、XR技術を用いたさまざまなサービスやソリューションを開発・展開することで、リアルとバーチャル空間をつないだ「安心・安全な新しいコミュニケーション文化の創造」を推進していく。
メタバースは、VR・AR技術やブロックチェーン技術基盤などで構築されたネットワーク上のバーチャル空間において、時間や場所の制約を超えて経済活動や交流を行うことができるため、さまざまな分野で新たなコミュニケーションや体験を創出するものとして期待されている。
一方で、メタバースが広く社会に普及し実装されていくために、安心・安全な利用環境の確立が求められる。また、メタバースの特徴を生かした、社会課題への解決につながるサービスやソリューションの開発が求められている。
こうしたなか、NTT グループのXR事業の中核企業としてXR技術を用いたさまざまなサービスやソリューションの開発を進めてきたコノキューと、自然災害やサイバーリスクなどさまざまなリスクに対する商品・サービスの開発を進めてきた。東京海上日動は、それぞれの強みやノウハウを生かし、XR技術を活用した社会課題解決につながるソリューション開発を進めるため、戦略的包括業務提携を締結した。「つなぐ・紡ぐ」をコンセプトに、両社の特徴や強みを生かしながら、リアルとバーチャルの境界を越え、年齢・障がいの有無などに関わらず、誰もが安心してメタバースを利用し活躍できる世界を実現し、さまざまな社会課題解決への貢献を目指す。
同業務提携による主な取り組みは、次のとおり。
両社は、新たな領域へのチャレンジおよび業界を超えた共創を目指し、おもに次の取り組みを進めていく。
メタバース専用コンテンツの共同開発
社会課題解決への貢献に向けて、メタバースを活用したコンテンツの開発を推進。第1弾として、自然災害や事故の対応につながるコンテンツの開発・提供を目指す。
メタバース空間専用保険の開発・提供
メタバース空間を安心・安全に利用してもらうための環境整備に取り組む。東京海上日動は、コノキューが今後展開していくメタバース空間において発生するリスクを対象にした専用保険を開発・提供していく。
メタバース空間におけるリスクおよびリスクマネジメントの研究
両社が主体となり、メタバースに関わるリスク実態の調査や責任のありかたなどを産学で研究し、ルール整備を進めていく。
また、コノキューが実施していくメタバースイベントなどへのリスクマネジメントの提供や、不正アクセスなどの検知、トラブルの事前予測・アラート発報など、メタバース空間において発生しうるリスクへの対処につながる新たなサービス開発を推進する。
