日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は、企業がメタバースを次世代チャネルとして活用するためのプラットフォームである「IBM Spatial Platform」を発表した。
IBM Spatial Platformは、ユーザーが必要とするさまざまなメタバース・ユースケースのうち、もっとも汎用的な用途に則した機能をMVPとして、IBM Cloudのセキュアな環境で提供。これにより、ユーザーは迅速にメタバースのトライアルを開始することができる。また、ユーザーの要望に応じてカスタマイズが可能なため、幅広いニーズに柔軟に対応することができる。
今回提供するユースケースは次のとおり。
Hall/Meeting Room
Hallでは、近くにいる複数のアバター間で自由に会話をする空間を提供。クローズドな空間であるMeeting Roomでは、Room内のメンバーに限定して会話することができる。またMeeting RoomにはPC画面の共有が可能なモニターも用意している。
Seminar Room
講師アバターが聴衆アバターの前でPC画面を投影し、プレゼンテーションすることができる。聴衆アバターは拍手などのリアクションを返したり、音声やテキストチャットで講師とのQAが可能。
Showspace
3D空間内の展示会場であるShowspaceでは、画像や動画、3Dオブジェクトなどの展示コンテンツを配置することが可能。ユーザーは自由にそれらのコンテンツを参照したり、会場に配置された説明員アバターによる説明を聞いたりできる。
Watson Assistant
AIを活用したアシスタント機能であるWatson Assistantを呼び出してチャットをすることが可能。Watson Assistantをトレーニングすることで幅広いユースケースへの対応ができる。
さらにIBM Spatial Platformでは、ビジネスシーンに相応しいすぐに利用可能な標準アバターを、年齢や性別のバリエーションを考慮し、複数用意。アバターは、ユースケースに合わせてカスタマイズも可能となっている。