カヤックは、三井化学が推進する自律的キャリア開発支援施策の一環として、単語帳型カード「キャリアのトリセツ グッドキャリア教授の赤ペン講座」を企画・制作した。三井化学の全社員に配布される。
「キャリアのトリセツ」は、近年、雇用慣行の変化や働き方の多様化にともない注目されている「キャリア自律」の支援ツールで、ゆるいキャラクターたちがキャリアに対する言語化をサポート。単語帳型という利点を活かし、「目標設定の仕方を確認する」「実際に書き出す」「振り返る」をすべて同ツールで行うことが可能となっている。
企画背景
雇用慣行の変化や働き方の多様化にともない、社員が自らのキャリアを自律的に考える「キャリア自律」が注目されている。企業でも、自律的なキャリアを促す制度づくりの必要性が迫られている
三井化学は、ライフ＆ヘルスケアソリューション、モビリティソリューション、ICTソリューション、ベーシック＆グリーン・マテリアルズの各事業をグローバルに展開する化学メーカー。2022年度から自律的キャリア開発支援として、社内公募、副業などの外的キャリア施策だけでなく、内的キャリアに重点を置いた施策も展開してきた。
その内的キャリア支援として、従来一部の社員が対象となっていた能力キャリア開発シートを「Will Can Needシート」という名前でリニューアルし、今年2023年5月から全社員向けに展開を開始した。書き込み式で、内省と対話を通じてキャリア開発を促すツールとなっている。
今回、ユニークな社内制度を運用しているクリエイター集団であるカヤックと、楽しく内的キャリアに向き合う仕掛けづくりに取り組んだ。
単語帳型「キャリアのトリセツ」のポイント
- ゆるキャラが登場し、深い問いかけで心の奥の言語化をサポート
- 書き込み式カードで自分だけのキャリア単語帳をつくっていくことができる
- ポジティブな振り返りができる仕掛けも
「キャリアのトリセツ」に登場するのは、手書き風のゆるいキャラクターたち。赤ペンを持った「グッドキャリア教授」が、社員の心の中にいるであろう「ウィルバード」「キャンドッグ」「ニドリザード」の言葉を引き出してくれる。急に「これからのキャリアを書いてください」と言われると、構えてしまったり、筆が進まなかったりすることもあるが、親しみをもてるキャラクターたちが、童心に戻るトリガーになってくれる。どこか懐かしさを感じるキャラクターは、“キャリアを考えるって夢だよ、上司の目とか部下の目とか気にせず、自由に書いていいんだよ！”と背中を押し、純粋な言葉を引き出してくれたらという思いを込めてデザインした。
記入例のカードには、心の奥の声を引き出すアドバイスが赤ペンで書かれており、めくるとそのアドバイスを反映した記入例が確認可能。キャラクターたちから書くコツを学んだあとは、自分自身が書き込む番となる。自分だけの目標や夢がつまった単語帳をつくりあげていく。
またカードを増やしていける単語帳ならではの機能も保有しており、毎年あるいは四半期ごとなど、自分にあったペースで、起こった変化や目標の変化などを追記していくことも可能。また、自分ではなかなか気づかない「自分ができること」や上司・同僚からの「求められていること」に対話を通じて気づくこともできる。
このように単語帳型カード「キャリアのトリセツ」は、時間をかけて自分だけの“マイ”「キャリアのトリセツ」ができあがる仕組みとなっている。
この単語帳型カードには、自分が書いた目標の各カードに貼ることができる「よくできました」シールが付属されている。自分自身が「できたこと」を褒めながら振り返り、次の一歩を踏み出して欲しいといった想いが込められている。
