サイバーエージェントは、「極予測TD(キワミヨソクティーディー)」において、大規模言語モデル(LLM)と効果予測AIを組み合わせ「生成・予測・フィードバック」の複数回試行を自動化する「繰り返し試行生成機能」を開発した。
先行テストでは、「繰り返し試行生成機能」による生成を実施したことで、初回に生成したテキスト広告の効果予測スコアと比較し、本機能を用いたテキスト広告の効果予測スコアが121%へと上昇する結果となった。
背景
昨今、検索連動型広告をはじめとする運用型広告では、広告効果最大化を目的とした継続的な運用が重要とされており、同社では広告効果向上に向け、AIを活用し広告テキストの自動生成および効果の事前予測を行う「極予測TD」を2020年5月より提供している。
また広告テキスト生成においては、大規模言語モデル(LLM)の活用が進んでおり、すでに同社においても大規模言語モデルの活用で生成可能なテキスト数が160%へと増加する事例が出ている。
さらに、運用型広告で継続的に効果を出すためには、これまで「極予測TD」で取り組んできた広告テキストの自動生成および効果の事前予測を行うことに加え、より高い効果予測スコアで配信をすることで早期の効果改善をすることが期待されている。
概要
このような背景のもと「極予測TD」では同社独自の日本語LLM(大規模言語モデル)およびGPT-4 APIを活用することで、自動的に魅力的な広告文の作成や予測のフィードバックを繰り返し行う「繰り返し試行生成機能」を開発した。
これにより、より広告効果を上げる要素を入れこんだテキスト生成が可能となり、高い効果予測スコアでの配信を行い従来よりも早期の広告効果向上を実現する。
先行テストでは、大規模言語モデル(LLM)を活用し「繰り返し試行生成機能」によるテキスト生成を実施したところ、効果予測スコアが初回生成時と比較し121%へと上昇する結果となった。
今後
同社は今後も高い技術力をいかし、広告クリエイティブ・テキストにおける表現の多様性や予測精度の更なる向上を図る研究開発を進め、新しい広告クリエイティブの価値提供を目指すとともに、広告主企業のみなさまの広告効果最大化に尽力していく。