オカムラとシナモンが資本業務提携 新たな価値創出を目指してAIを活用したDXの取り組みを推進

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket
2023/07/07 20:00

 オカムラは、人工知能(AI)ソリューションを提供するシナモン(以下、シナモンAI)と資本業務提携を締結した。シナモンAIとの提携・共創を通じて、オカムラのDX戦略である社会・顧客の体験価値向上と新規ビジネスの創出を目指す「事業のDX」、業務プロセスの効率化と従業員の体験価値向上を図る「業務のDX」の実現に向けた取り組みの推進を図り、新たな価値創出を目指す。

 シナモンAIは、高度なビジネスAIソリューション実現のため、AIコンサルティングとAIプロダクトを提供している。人工知能研究開発機能をベトナムおよび台湾に構え、高度なAI人材を獲得・育成するエコシステムを構築し、非構造化データを幅広くカバーする技術力を蓄積している。シナモンAI独自のAI時代の戦略デザイン「ハーベストループ」(データが自動的に蓄積され事業の持続的な成長につながるループ型のビジネス構造)と顧客のパーパスをつなげ、DXやAI活用の推進を支援している。

 オカムラは、中期経営計画において「デジタル技術活用の加速」を経営基盤強化のひとつに掲げ、先端のデジタル技術の活用を積極的に行っている。製品・サービスに対するDXや、さまざまな業務プロセスにおけるDX、データを活用した経営管理の高度化、DX人財の育成、システム基盤強化などのDX戦略にもとづき、顧客の体験価値向上と業務の効率化に向けて、DX推進に取り組んでいる。

 業務プロセスの効率化を図る「業務のDX」の取り組みのひとつとしてAI活用による積算作業の効率化のプロジェクトを進めており、シナモンAIの画像認識技術を活用してオフィスのレイアウト図面からデスクやチェア、キャビネットなどの什器を認識する検証を進めている。検証を進めるなかで、シナモンAIの技術が「業務のDX」にとどまらないさまざまな取り組みでの活用が期待できることがわかり、今回の資本参加を決定した。シナモンAIとはAIを活用した開発のパートナーとして共創していく。

 今後展開を想定している需要予測やレイアウト作図自動化へのAIの活用といった「業務のDX」から、AIを組み込んだ新サービスの創出やAIデータ解析による顧客価値の最大化など、事業における製品・サービスの高度化を目指した「事業のDX」まで、新たな価値創出を目指した取り組みを推進する。