TBWA HAKUHODO、「GREENCOLLAR」と共同で環境負荷軽減型パッケージを開発

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2024/02/20 10:00

 TBWA HAKUHODOは、三井不動産グループのベンチャー企業であるGREENCOLLARと共同で、環境に配慮したエシカルな新パッケージを開発した。

 GREENCOLLARは、日本品種の高級ぶどうを日本とニュージーランドの二拠点で栽培・販売する事業を通じ、「より人間らしく、自然と生きる=“グリーンカラー” 」という、「働きがい」と「生きがい」とを融合させた ライフスタイルを提案し、事業を通じて循環型社会の実現に向けた取り組みを推進している。

 TBWA HAKUHODOは、同社の広告で培ったクリエイティビティを拡張して、2019年より三井不動産グループの事業提案制度から生まれた社内ベンチャー企業であるGREENCOLLARの立ち上げの支援から、社名の由来となるコンセプト開発、通年で栽培される高品質な日本品種のぶどう『極旬』のネーミングやロゴ、商品パッケージに及ぶブランディングのサポートをおこなってきた。

 今回、新たに採用する『極旬』のパッケージは、GREENCOLLARの母体企業である三井不動産から回収した使用済み事務用紙の古紙パルプを原料の一部としたパルプモールドを使用し、環境への負荷の少ない環境配慮型パッケージとなっている。今回のパッケージ制作においては、アートディレクション、デザインから撮影までのクリエイティブの支援をTBWA HAKUHODOが担っている。

パッケージデザインの特徴

 同パッケージの制作にあたっては、高級感を演出するための装飾的なデザイン要素を極力省き、ピュアで上質な『極旬』 のぶどうの魅力を最大限に伝えることを重視。パルプモールドを使用することで、ぶどうの形に沿った3Dの造形自体をデザインとし、グラフィックの要素を最小限に抑えた。手触り感やパルプの模様、ロゴのエンボスの形状が一点一点異なるのは、まさにぶどうが一房一房それぞれに異なる個性を有していることと呼応している。

 また今回のパッケージは、都市開発を推進する三井不動産で使用された事務用紙を、地方で生産される農産物のパッケージに使用することで、三井不動産とGREENCOLLARが地方と都市を循環させる役割であることを象徴している。