キヤノン、2024年内の発売を目指し3D映像撮影用のRFレンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」を開発

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2024/06/13 07:00

 キヤノンは、「EOS VR SYSTEM」として、3D映像撮影用のRFレンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」の開発を進めており、2024年内の発売を目指している。

RF-S7.8mm F4 STM DUAL
「EOS R7」装着イメージ
「空間ビデオ」イメージ

 キヤノンは、2021年に3D・VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を立ち上げ、エンターテイメントや観光、教育など幅広い分野におけるVR映像制作のニーズに応えてきた。近年、急速に市場が拡大しているXR市場において、手軽に3D映像撮影を楽しみたいユーザーのニーズに応えるため、APS-Cサイズカメラ対応のRFレンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」を開発しており、2024年内の発売を目指している。

 本レンズは、人間の有効視野に近い約60度(※1)の画角により、日常のさまざまなシーンを自然な画角で撮影することができる。AF機構を搭載することで、一般的なRFレンズと同様の操作感で高速・高精度なAFを実現し、初心者でも手軽に3D映像の撮影を楽しむことができる。

 「Apple Vision Pro」で視聴できる「空間ビデオ」では、奥行き感のある3D映像を楽しむことができる。「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」と本レンズに対応するカメラ(※2)「EOS R7」(2022年6月発売)で撮影した映像をアプリ「EOS VR Utility」(※3)で「空間ビデオ」の映像フォーマットに変換することにより、「Apple Vision Pro」で「空間ビデオ」の視聴が可能となる。家族や友人、ペットなどと過ごした思い出、旅の風景などを高画質な実写映像で残すことができ、貴重な思い出のシーンを「空間ビデオ」によって臨場感のある追体験をすることが可能。

 キヤノンは、今後もApple社との連携により「EOS VR SYSTEM」をよりいっそう強化し、2D映像とは異なる表現領域を求めて3D映像制作に挑戦するユーザーの創作ニーズに応え、3D・VR映像文化の醸成に貢献していく。

  • ※1:35mm判換算で焦点距離35mm相当。
  • ※2:「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」発売時点での対応カメラは「EOS R7」(2022年6月発売)のみ。発売同時期に公開予定のファームウェアの適用が必要。
  • ※3:macOSに対応。一部のサービスは有償。