サイバーエージェントは、AI事業本部において、AIを活用し広告クリエイティブの審査を学習・自動化する「審査AI」の提供を開始した。これにより生成AI時代の新しい広告運用プロセスを実現し、広告主企業の業務効率化および広告効果の最大化を支援する。
近年、インターネット広告において急速にAIの活用が進んでいる。すでにクリエイティブ制作・広告配信・効果解析といった各工程でAIが活用されており、同社においてもAIを活用して広告効果の高いクリエイティブ制作を支援する「極予測AI」の導入により、クリエイティブの大量制作を実現し、クリエイターひとりあたりの制作量が従来の約4.5倍は増加している。
今後もさらに自動化や機械学習の活用が進むことが想定されるなか、大量に自動生成された広告の審査を正確かつ迅速に行う体制やフローを構築することが、生成AI時代における広告運用プロセスにおいて必要不可欠となっている。このような背景のもと、今回AIにより広告クリエイティブの審査を自動化する「審査AI」の提供を開始した。
概要
「審査AI」は、広告主企業が自ら指定したルール(以下、指定ルール)にもとづいて、AIによる高精度な自動審査で広告クリエイティブをスクリーニングし、その指定ルールに基づく審査結果を提示するシステム。これにより審査業務の自動化を目指す。さらに、審査結果のフィードバックを蓄積・学習することで、企業固有の判断基準に適応していく専用のAIアシスタントとして進化する。
「審査AI」の活用により広告主企業のクリエイティブの審査工数が減り、戦略や広告パフォーマンスの改善など、より本質的な業務に注力することが可能となる。
本システムでは、テキスト広告でAIに学習させたルールをバナー広告にも適用するなど、異なるクリエイティブ種別間でのルール適用が可能。現在はテキストおよび静止画バナー内テキストの審査に対応しており、今後は動画広告やランディングページへの対応など、さらなる機能拡張を予定している。
今後
同社は今後も、高い技術力を活かして生成AI時代における新しい広告運用プロセスを確立し、広告主企業の広告効果最大化に尽力していく。