ADKマーケティング・ソリューションズ(以下、ADK MS)は、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(以下、DE&I)推進を支援する新サービス「DE&I ソーシャルアクション デザイニング」の提供を開始した。ソーシャルベンチャー企業やNPO法人と連携し、社会課題を解決する共創アクションプランの開発をサポートする。

近年、「人的資本の情報開示」の義務化と、障害者差別解消法が改正され、障害のある人への「合理的配慮の提供」が義務化されたことによって、各企業のDE&Iへの取り組みも本格化している。米国ではDE&Iに関する取り組みへの反動が起きているものの、企業にとってDE&I推進は、自社の企業理念やパーパスにもとづく経営戦略の実現に向けた人的資本経営において、重要な取り組みであることには変わりない。
そのような中で、企業やブランドには、「何を言うか」だけでなく、「何をするか」といった具体的なアクションの実行が求められている。自社サイトや広告などを通じてメッセージだけを発信していても、実際の行動が伴わないと「ウォッシュ」(見せかけの対応)と見なされ、その企業は顧客から信用されなくなる。
また、企業も何かサステナブルなアクションを起こしたくても、どういった社会課題に取り組むべきかわからないといった悩みや、社内に専門知識を持っている担当者もいないため、自社だけではソーシャルインパクトを生み出すことが難しいといった課題を抱えている企業も少なくない。
そこで、ADK MSの専門チームによるコンサルティングのもと、社会課題解決を専門に行うソーシャルベンチャー企業やNPO法人と協業し、社会課題の解決のために現場で実働している専門家たちとコラボレーションすることによって、より踏み込んだブランドアクションを実現する「DE&I ソーシャルアクション デザイニング」の提供を開始した。
ADK MSではこれまで培ってきた広告事業からの拡大領域のひとつとして、クライアントの課題分析から、その解決策の提案・遂行まで行う、実行型のコンサルティングに注力している。そこにクライアントの成長のための事業・組織・プロセスなども含めて「デザイン」するという意味でのクリエイティビティを掛け合わせることで、「クライアントのビジネス課題」と「社会課題」を同時に解決することを目指している。
具体的に「DE&I ソーシャルアクション デザイニング」では、1stステップで企業/ブランドのミッションとビジョンをつなぐための社会課題を抽出し、その企業・ブランドならではの「サステナブルストーリー」をデザインしながらプランニングを実施。また、個々のクライアントにとって最適な協業先の選定やアプローチ方法の企画立案を行うために、さまざまなソーシャルベンチャー企業やNPO法人とのネットワークの構築を推進している。

そして2ndステップでは、クライアント社内でのDE&I推進を支援するワークショップやプログラムの提供を通じた「組織環境デザイン」や、CSV型事業や製品・サービスの開発支援を通じた「ビジネスモデルデザイン」、DE&I領域におけるクリエイティブやプロモーションの企画開発支援を通じた「コミュニケーションデザイン」など、ソーシャルアクションプランの企画立案から実行までを一貫して行う。

本サービスはDE&I領域の支援実績が豊富なサステナビリティ・ソリューショングループのメンバーを主体に、さまざまなソーシャルベンチャー企業やNPO法人と連携しながら提供する。
ADK MSは今後も、総合的なアプローチによって、クライアント企業の変革と持続的な事業成長に貢献していく。