人とAIが協働するワークマネジメント・プラットフォームのリーディングカンパニー、米国Asana, Inc.(以下、Asana)の日本法人・アサナジャパンは、人間とAIの効果的な協働を実現するための新機能、「Smart Workflow Gallery」を発表した。これは、日常業務におけるAIの活用を拡大し、従業員の生産性をさらに向上させるために設計され、あらかじめ構築されたAI搭載ワークフローのコレクション。本機能は、Asanaがこれまでに数百社におよぶグローバル企業のベストプラクティスをもとに設計したもので、マーケティング、IT、オペレーションといった各部門のリーダーやチームに向けて、AIと人間の協働による効率的な業務遂行の設計図を提供する。

Smart Workflow Galleryの特徴と活用例
Smart Workflow Galleryは、AsanaのノーコードAIワークフロー構築ツールの「Asana AI Studio」を補完する機能で、これにより顧客はゼロからAIワークフローを構築することに加え、テンプレートからすぐに導入することも可能になった。たとえば、クリエイティブチームがギャラリーからワークフローを導入することで、AIが新規リクエストのレビュー、概要の精査、追加情報の収集、タスクの優先順位付けなどを自動で実行し、単調な作業から人間を解放する。同時に、AIの設定や監督は人間が常にコントロール可能。
また、Smart Workflowは、Asana独自のデータモデルの「Work Graph」を基盤にしており、組織全体の「誰が、いつ、何を、なぜ行ったか」という作業履歴を文脈付きで把握できる。この構造により、AIは精度の高い判断を下し、明確なルールのもとでアクションを実行できる。さらに、Asanaの豊富な外部連携機能により、ほかのシステムとの連携もスムーズに行える。
Asana Work Innovation Labの調査では、企業の3分の2以上がAIを限られた業務プロセスでしか活用できておらず、知識労働者の時間の半分以上が低付加価値業務に費やされているという結果が出ている。一方で、AIを業務フローに統合し、全社的な活用を促進している企業は、売上増加の確率が43%、従業員の生産性向上の確率が40%高くなることがわかっている。
Smart Workflow Galleryは、2025年5月から7月にかけて段階的に提供開始される。初期リリースには、以下のワークフローが含まれる。
- IT部門:新規採用オンボーディング、チケット管理、アジャイル計画
- マーケティング部門:編集カレンダー、キャンペーン管理、クリエイティブリクエスト
- オペレーション部門:戦略計画、業務受入、目標管理
今後も顧客のニーズに応じて順次拡充予定。