Amplitudeは、「Amplitude AI Agents (以下、AI Agents)」の提供を開始した。AIを搭載した本ソリューションは、ユーザー行動の分析や改善案の提示など、これまで専門知識やリソースを必要としていた業務の自動化を支援し、継続的なプロダクト改善をより身近なものにする。AmplitudeはAI Agentsによる継続的な改善が可能なプロダクト運用を通じて、デジタル体験の構築・展開・最適化の形を進化させる。

AI Agentsを使用することで、チームはこれまで以上にデータ分析や仮説検証、施策の反復といった一連のプロセスを迅速、且つ効率的に実行できるようになりる。企業の戦略立案やクリエイティブな問題の解決に注力している間も、AI Agentsは並行してデータを監視し、パターンと変化を検出し、ユーザーセッションの分析から仮説立案、実験の実行、変更の適用、成果のモニタリングまでを自動で行う。さらにコンバージョンやリテンション、エンゲージメント、キャンペーン効果などの重視すべき項目を伝えると、AI Agentsは項目にもとづき、作業を開始する。
AI Agentsは企業による管理を前提とした設計を組み込んでいる。また、AI Agentsの自律性レベルは企業が自由に設定でき、段階的な活用を通じて、必要に応じたガードレールや制限を柔軟に加えることが可能。企業の承認がない限り、AI Agentsがユーザー向けの変更を実行することはなく、あくまで企業の一員として、ビジネス目標の達成を支援する。
Amplitudeは、各ユースケースに特化したAI Agentsを多数公開する予定。おもなテンプレートは以下のとおり。
ウェブサイトコンバージョン エージェント
パフォーマンス指標をリアルタイムで監視することで、ビジネスに影響を及ぼす前に問題を特定。たとえばコンバージョン率の低下を検知すると、ユーザーセッションを即座に分析し、顧客満足度の低下や売上減少につながるリスクの理由をピンポイントで特定し、改善策を提案する。
オンボーディング エージェント
ユーザーがオンボーディング・プロセスでつまずいたり、離脱するタイミングを特定。ここで得られたインサイトに基づき、特定のステップで苦労しているユーザーセグメントごとにカスタマイズされたアプリ内ガイドを自動作成し、定着率の向上を支援する。
機能導入 エージェント
異なるグループと最新のプロダクト機能とのエンゲージメントをセグメントごとに細分化・分析することで、価値を見出しているユーザー、離脱しているユーザー、導入率が高くなるユーザー行動を明らかにする。これにより、ユーザーに対して最適な次のアクションを効果的に提案することができる。
マネタイゼーション エージェント
ユーザーが有料機能へのアップグレードや購入、試用に前向きである兆候を検出し、それに応じたプロダクト内メッセージや特別オファーなど、最適なサポートを提示する。