LINEが運営するコミュニケーションアプリ「LINE」 は、グループビデオ通話機能に付随する新機能「画面シェア」の提供を開始した。リモートワークや学校休校などコロナウィルス感染拡大抑制施策が実施された2020年2月下旬からLINEでグループコミュニケーションが盛んに行われる現況を受け、よりグループビデオのコミュニケーションを円滑にするため、画面シェアの機能を急遽追加した。
画面シェアはLINEグループや複数人トークの友だちとグループビデオ通話をする際、参加している全員のLINE画面に、あるユーザーのパソコン画面を一緒にシェアしながらビデオ通話ができる機能。パソコン画面をグループにシェアするユーザーはパソコン版「LINE」を使用する必要があるが、画面をシェアされる側のユーザーはパソコン版LINEを利用する必要はない。スマホなど普段利用している端末でシェアされたパソコン画面を確認することができる。
画面シェアの利用可能人数はグループビデオ通話同様、3人から最大200人。参加者の顔はパソコン版LINEの場合は最大16名、スマホの場合は4名まで画面分割で同時表示、5名以上はアイコンで表示され、いずれの場合も発言者がフォーカスされる仕様となっている。
画面シェアを利用すれば、ビデオ通話に参加しているユーザーはスマホ内LINE上でパソコン画面に映し出される各種コンテンツとみんなの顔両方を見ながら、ビデオ通話を進めることができる。画面シェアの利用シーンはシェアするコンテンツの種類と参加者の属性によってさまざま。LINEでは画面シェアの利用シーンを次のように想定している。
「画面シェア」機能 利用想定シーン
学校や塾の先生と生徒が教材を共有してサテライト授業を行う/学校やクラス、部活の仲間たちで卒業式で披露する予定だったコンテンツを見るなどして卒業式や終業式を行う
リモートワーク時、同僚同士で会議の資料を共有してビデオ会議を実施する
アーティストのファン仲間で延期となったアーティストの最新ライブを鑑賞しつつバーチャル飲み会をする
画面シェア利用時は画面や人物背景にバーチャルな装飾を施す「フィルター」機能やLINEキャラクターの顔を画面に表示してユーザーとキャラクターの表情や顔の向きを連動する「キャラクターエフェクト」を使ってリアルに会えない友だちと一緒にフィルターを使いながらコミュニケーションをとったり、スクリーンショットで思い出を残したりすることが可能。また、2月下旬にMac OS限定で提供を開始した人物以外の背景にエフェクトをかけて背景をぼかす「背景ぼかし」機能も利用可能。
今後もLINEは友だちや家族などの親しい人とのコミュニケーションをコアバリューとしながらも、個々人に最適化されたコミュニケーションと情報の出会いを提供し、皆様の生活により密接な存在となることを目指す。