大日本印刷ら、国立西洋美術館と連携してハンドメイド作家に向けた画像ライセンスの提供を開始

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2024/02/26 07:00

 大日本印刷株式会社(DNP)とグループ会社のDNPアートコミュニケーションズは、個人クリエイターを主な対象とし、アート作品の画像データのライセンス(利用許諾)を提供するサービス「イメージアーカイブ・ラボ」を2023年12月から提供している。このサービスに今回、2024年3月12日(火)~5月12日(日)に国立西洋美術館(東京・上野公園)が開催する企画展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」に展示予定の同館所蔵作品画像10点を追加し、ライセンスの提供を開始する。追加するアート作品の画像ライセンスは、ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ) byGMOペパボ」のハンドメイド作家・ブランドを対象に提供し、アート画像を活用した販売作品を募集する。

左:フィンセント・ファン・ゴッホ≪ばら≫1889年 国立西洋美術館 松方コレクション/右:SHOLETTEさんが≪ばら≫をもとに制作
左:フィンセント・ファン・ゴッホ≪ばら≫1889年 国立西洋美術館 松方コレクション/右:SHOLETTEさんが≪ばら≫をもとに制作

展覧会とのコラボレーション企画について

ハンドメイドマーケット「minne byGMOペパボ」での販売作品を募集

GMOペパボが運営するハンドメイドマーケット「minne byGMOペパボ」にて、今回追加する国立西洋美術館所蔵作品の画像を使用したハンドメイド作品を募集する。minne作家・ブランドは、購入した画像ライセンスを活用して作品を創作し、販売できる。利用許諾費用は、ハンドメイド作品の販売価格に応じて設定する。創作されたハンドメイド作品の一部はDNPアートコミュニケーションズが運営し、世界の美術館・博物館の情報提供やミュージアムグッズ販売を行う「MMM(メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド)」でも販売する予定。

  • ハンドメイド作品募集期間 : 2024年2月22日(木)~4月8日(月)
  • 企画詳細 : https://note.minne.com/n/n3d675610dde0

企画展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」について

2024年に開館65周年を迎える国立西洋美術館は、同館初となる現代美術展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」を開催。同館の所蔵作品と、現在、日本で実験的な制作活動をしているさまざまな世代の20を超えるアーティストたちの作品が集う。

  • 展覧会詳細 : https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023revisiting.html

「minne byGMOペパボ」の作家・ブランドに権利許諾するアート画像

  • オーギュスト・ロダン≪考える人≫ 国立西洋美術館 松方コレクション
  • フィンセント・ファン・ゴッホ≪ばら≫ 国立西洋美術館 松方コレクション
  • クロード・モネ≪睡蓮≫ 国立西洋美術館 松方コレクション
  • ピエール・ボナール≪花≫ 国立西洋美術館
  • エドヴァルド・ムンク≪『アルファとオメガ』:(9)虎と熊≫ 国立西洋美術館 ほか、全10点

「イメージアーカイブ・ラボ」について

 イメージアーカイブ・ラボは、多様なアート画像の提供を通じてクリエイターの創作活動を支援するため、アート画像のライセンスを提供するサービス。クリエイターなどの利用者は、有名な美術作品やグラフィック等から創作に利用できる高品質な画像データをダウンロードし、ブロックチェーンを活用した画像ライセンス(利用許諾)証明書をウェブ上で表示することが可能になる。

 DNPグループは今後も、本取り組みに賛同する企業や団体と連携し、多くのクリエイターがアートをより身近に感じるとともに、安心して「二次/n次創作」を行い、作品を販売する環境を提供していく。