ヘラルボニー、新たなロゴを発表 ロゴデザインはクリエイティブディレクターの水野学氏

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2024/04/25 07:00

 ヘラルボニーは、コーポレートロゴおよび自社ブランド「HERALBONY」のロゴデザインを一新する。ロゴデザインはクリエイティブディレクターの水野学氏が制作。世界へと活動を拡げていく意思と、新たな文化を生み出していくべく、ヘラルボニー創業2期として新たな章の始まりを意味している。また、コーポレートサイトを刷新。商品などへの展開は6月1日より順次使用を開始する。

 同社は、2018年の創業から「異彩を、放て。」をミッションに「障害」のイメージ変容と福祉を起点とした新たな文化の創出を目指して活動を続けて入る。

 障害のある作家が描くアートをアートデータ化し、著作権を管理するIPライセンスビジネスを軸に据えることでさまざまな事業を展開。これによって、資本主義経済のなかでも障害のある作家へ正当に報酬を届けられる持続可能な事業モデルを構築している。

 さらに今後、世界80億の異彩がありのままに存在する社会の実現に向けて、世界へ活動を拡げていく決意と、時代の波に左右されることなく、長く続く文化の起源をヘラルボニーが創出するという想いを背景に、新たな章の始まりとして、ロゴを一新するに至った。

新しいロゴデザイン

 ロゴデザインは、日本を代表するクリエイティブエージェンシー good design company代表・クリエイティブディレクターの水野学氏が制作した。水野氏は、ヘラルボニーの新たなロゴに必要なことは「堂々として、本物であること」とし、フランス革命直後に開館した、世界初の美術館のひとつといわれている「ルーブル美術館」のロゴにも用いられている伝統ある書体などを参考に、堂々とした佇まいの端正なロゴが生み出された。

新しいロゴマーク

 HERALBONYが目指す社会の実現に向けて、日常のさまざまなシーンで活用できるシンボルマークが新たに誕生。どんな場所、どんなサイズであっても視認しやすく、かといって単なる記号ではない、想いのこもった洗練されたマークとなるよう、HERALBONYの「H」と「B」を中心に、◯で囲んだマークとなった。

  • Open:「オープン」プラットフォームのように社会の可能性を作り出すこと
  • Original:今後社会に広がっていく文化の「起源」であること
  • Onward:今よりも世界を「前進」させる
  • Overturn:現状の価値を「ひっくり返す」こと
  • Output:世の中に形として「つくりだす」こと

新ロゴについて

 コーポレートサイトをリニューアル公開。商品などへの展開は、2024年6月1日から順次切り替えを予定している。

クリエイティブディレクター 水野学氏 コメント

ヘラルボニーの未来は、可能性のかたまりです。

すでに、取り組みの新しさ、素晴らしさは、徐々に知られるようになりつつありますが、ヘラルボニーはこの先、取り組みの背景を一切知らない方が見ても「かっこいいな」「素敵だな」と思うブランドへとさらに進化し、アートとしても価値あるものとして、世界に羽ばたいていくと信じています。

ロゴマークには、代表お二人の兄弟の愛にはさまれて、アイデアいっぱいに、岩手から異彩を放ち、未来を切り開いて世界を変えていく、そんな想いも込めています。

社会を変え、新たな文化を創り出していくヘラルボニーのこれからが、楽しみで仕方ありません。

ヘラルボニーCo-CEO 松田崇弥氏・松田文登氏コメント

「堂々としており、本物であること。」水野学氏のプレゼンテーションを聞いている時、まるで宇宙からの啓示を受けているかのように、心がゾクゾクしました。それは、これから数十年間かけて歩みを進めるヘラルボニー未来のレールが・・・心の中に描かれていく感覚があったからです。福祉領域から世界的な文化企業へ進化を目指すこの旅路。岩手発だけど、福祉領域だけど、障害者だけど、そんな枕詞は全て「だから」に変換され、価値のベールに塗り替えられる世界が必ず、待っていると信じています。異彩が、本当の意味で尊敬される理想郷に向けて、本日出発進行です。ヘラルボニー第二創業、本物になるために、堂々と幕が開けました。