KDDIと国立劇場、「雅楽」と「オーケストラ」が音のVRで共演 5G技術で360度アンサンブル実現

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2020/12/08 05:00

 KDDIとKDDI総合研究所は、アフターコロナを見据えた文化振興の新しい挑戦として、国立劇場とともに、スマートフォンで視聴できる古典音楽の新たな鑑賞体験を企画。雅楽の演奏団体「伶楽舎」と「新日本フィルハーモニー交響楽団」メンバーの協力のもと、現存する世界最古の管絃楽と西洋文化を代表するオーケストラの共演による音と映像で近づける360度アンサンブルを実現した。東西の伝統音楽が融合した演奏は、5G時代の通信技術「新音楽視聴体験 音のVR」アプリで配信する。

 KDDI総合研究所が開発した同技術は、360度動画の見たい・聴きたい部分に自由自在にフォーカスできるインタラクティブ視聴技術。最大360度8Kビデオ・360度3Dオーディオから、空間的に自然な広がりと定位を持つ、任意の範囲の音場をリアルタイムに合成、再生する。音のVRアプリを利用し、好みの楽器の音色にフォーカスしたり、映像をズームしたりすることで、雅楽とオーケストラのアンサンブルの音色をさまざまな視点で楽しむことができる。

収録の様子
収録の様子

配信コンテンツ

 「新音楽視聴体験 音のVR」アプリをApp Storeからダウンロードのうえ、視聴が可能。

  • 雅楽とオーケストラのアンサンブル/君が代(編曲 石井眞木氏)
  • 雅楽とオーケストラのアンサンブル/組曲「惑星」よりジュピター(作曲 ホルスト、編曲 東野珠実氏・山口尚人氏)
  • 雅楽 管絃/平調音取・越天楽
  • 弦楽四重奏・木管五重奏・ハープ/「くるみ割り人形」花のワルツより(作曲 チャイコフスキー/編曲 山口尚人氏)