DNP、九州フィナンシャルグループの生活者向けスマホアプリを開発 eKYC機能や家計簿管理機能を搭載

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2021/12/17 07:00

 大日本印刷(以下、DNP)は、九州フィナンシャルグループが総合力を発揮しサービスを開始するスマートフォンアプリ「Hugmeg(ハグメグ)」のコンサルテーションやシステム設計などを行ったことを発表した。

 Hugmegは、肥後銀行と鹿児島銀行の口座開設や残高照会などを非対面で利用できる“金融機能”と、資産管理や地域情報提供などの“非金融機能”をともに実装したスマートフォンアプリ。インターネットや情報端末に親しんで育ったデジタルネイティブ層だけでなく、シニア層も含めた幅広い地域の生活者に向けて、使いやすい多様なサービスを提供する。

 DNPは、オンラインで本人確認する「eKYC機能」や、日本ユニシスが導入する米国の顧客体験型ネオバンクサービス「Moven(ムーヴン)」を搭載するなど、「地域価値共創グループ」を目指すKFGのビジョンに合わせ、統一したデザインや操作性の双方を実現したという。

 DNPは、1980年代にICカード関連の開発を開始し、現在は国内のICカードの製造・発行を行っている。2012年にはスマートフォンでの各種決済をひとつのアプリで一元管理できる「DNPモバイルWallet(ウォレット)サービス」を開始するなど、多様なクラウドペイメントサービスを提供する。今回、こうした実績や技術・ノウハウを活かし、金融と非金融情報を生活者に安全・安心に提供する使いやすいスマートフォンアプリ「Hugmeg」の企画・開発を行った。

 同アプリの主な特徴は、次のとおり。

  • 多様な利用者が、金融と非金融の複数の機能を直感的に操作できるUI/UXを提供。
  • 米国の顧客体験型ネオバンクサービスMovenの機能を搭載。貯金についての計画や達成度合いなど、生活者1人ひとりの資産管理が容易となる。
  • 肥後銀行と鹿児島銀行のスマートフォンアプリとしては初めて、本人認証をオンラインで行う「eKYC機能」を搭載。
  • 肥後銀行と鹿児島銀行がウェブサイトで提供する地域情報をスマートフォン向けに配信。

 今後も順次機能を拡張していく予定とのこと。