OpenSkyBlueLab、フェルメールのデジタルNFT原画を発表 メタバース美術館のデモを公開へ

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2022/05/11 06:00

 NFTのプロデュースやNFTローンチパッドの運営を行うOpenSkyBlueは、リ・クリエイトフェルメール37作品のデジタルNFT原画の作成を行い、その価値をブロックチェーンに刻み永続的に残すプロジェクトを始動。同時に、フェルメールメタバース美術館の構想を第3回ブロックチェーンEXPOにて発表する。

「リ・クリエイトofフェルメール」デジタルNFT原画 概要

 絵画は時間経過とともに劣化し、定期的に修復が行われ、そのたびに作者が描いた色彩は変化していく。原画はオリジナルであってもオリジナルの色彩や状態では無いということになる。

 「リ・クリエイトofフェルメール」デジタルNFT原画は、フェルメールが生涯を過ごしたオランダのデルフト市にある、フェルメール・センターデルフトより提供された高解像度画像データをもとに作製され、のべ60万人を動員した企画展作品であるリ・クリエイトofフェルメール「フェルメール光の王国展」をもとに制作された、フェルメール全37点のデジタルNFT原画。キャンバスに書かれた原画の単なるデジタルコピー(複製)ではなく、300年以上前に作者であるヨハネスフェルメールが書いた瞬間の色彩を、深い知見をもとに再創造(リ・クリエイト)された作品となる。作者の意図やその裏にある思想や哲学そしてストーリーを読み解き、現代の画像解析技術により、描かれた瞬間のフェルメールの色彩を忠実に再創造している。

左:原画/右:当時の色彩を再現したリ・クリエイト
左:原画/右:当時の色彩を再現したリ・クリエイト

 デジタルNFT原画の画像データに経年変化を表現が可能な、自律分散技術の第一人者のひとりである工学博士の高橋博士が設計する独自プロトコル(タイムリーププロトコル)を組み込んでいる。

 タイムリーププロトコルはフェルメール作品が書かれた瞬間から現在そして未来の状態までをプログラムにより再現ができ、画像データに時間軸を加えることが可能になる。これにより、デジタルNFT原画のオーナーは、リ・クリエイトのオリジナルデータに加え、300年以上前に描かれたフェルメール作品の時間も所有することができ、タイムリーププロトコルが再現した自分の誕生日や記念日のフェルメール作品を鑑賞することも可能となる。

フェルメール全37作品をメタバース空間で再現するメタバース美術館を開館

 フェルメール光の王国展の世界観をグローバルで体験してもらうために、OpenSkyBlueは、仮想現実サービスプラットフォームを提供するHTCとともに、最新のメタバースプラットフォームVIVE Con​​nectでフェルメールメタバース美術館を開館し、フェルメール全37点のデジタルNFT画像を展示する。

 開館予定日や内容詳細を含むパートナー事業の内容は第3回ブロックチェーンEXPOで発表されるとともに、当日はフェルメールNFT美術館のDEMOを公開するとのこと。