意識低い系デザイナーが作ったワインイベントの広告シリーズ、2019年度版が完成

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2019/09/30 15:15

 富山市では、毎年秋にワインフェスティバル『イートワイン トヤマ』が開催される。もともとはデザイナーも含め、ワインを愛する人たちで立ち上げられた同イベントだが、2017年に7回目の開催を迎えるにあたり、新規デザイナーとしてデザインスタジオROLE(ロール)の羽田純氏が起用された。

 羽田氏はチラシやポスターを作成する際に、「デザイナー本人の、ワイン知識不足問題」という弱点から発想を転換し、「ワインを知らないのって、自分以外にもたくさんいるんじゃないか」という仮説をたて、知らないコトをそのまま武器にする方針に。今まで見て見ぬ振りをしていた、自分の「意識低い系」の部分を全面に出すこととなった。

 その結果、2017年は「ワインは雰囲気」、2018年は「知ったかぶりを楽しもう」といったイベントのコンセプトを打ち出し、北陸3県のコピーライターズクラブ審査会(HCC)でトップ10に入る賞を受賞したほか、デザインの全国審査でも評価を受けた。

 3年目となる2019年度のコンセプトは、知識の有無に関係なく、知ろうとする心意気や好奇心をデザインしようという思いから、「ワインの楽しみ方には、個人差があります」に。今回のチラシは漫画仕立てになっており、広告のイラストは、漫画家・目元あたる氏が担当。独特の世界観で、横型チラシに1テーマ10コマでストーリーを作った。

 『イートワイン トヤマ2019』は2019年10月20日(日)12:00〜21:00、総曲輪グランドプラザ(富山県富山市)にて開催される。