生成AIツールでもっとも導入されているのは「ChatGPT」で56.6%/リンクアンドパートナーズ調査

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2023/12/26 06:30

 リンクアンドパートナーズは、生成AIを活用しているIT企業の経営者504名を対象に、「2024年も注目の生成AIを活用したビジネスモデル」に関する調査を実施した。

調査サマリー

  • Q1:生成AIを導入した主な理由を教えてください(複数回答可)
  • Q2:どのようなジャンルの生成を行っていますか?(複数回答可)
  • Q3:貴社で導入している生成AIのツールについて教えてください(複数回答可)
  • Q4:どのような領域で生成AIが活用されているか教えてください(複数回答可)
  • Q5:生成AI導入後、貴社のビジネスにどのような改善がみられたか教えてください(複数回答可)
  • Q6:生成AIを活用することで、社内の業務やプロセスにどのような変化がありましたか?(複数回答可)
  • Q7:生成AI導入後、直面した課題について教えてください(複数回答可)
  • Q8:生成AIを利用している中で、重要だと思う要素について教えてください(複数回答可)
  • Q9:2024年に注目される生成AIを活用したビジネスモデルは何だと思いますか?(複数回答可)

 以下に、調査結果の一部を紹介する。

生成AIツールの中でも、最も導入されているのは「ChatGPT」で56.6%と判明

 「Q3:貴社で導入している生成AIのツールについて教えてください(複数回答可)」と質問したところ、「ChatGPT」が56.6%、次いで「Bing AI」が22.4%、「Bard」が20.8%という回答になった。

  • ChatGPT 56.6%
  • Bing AI 22.4%
  • Bard 20.8%
  • DALL・E2 14.3%
  • Adobe Firefly 13.9%
  • Canva 12.7%
  • FlexClip 11.9%
  • InVideo 7.9%
  • Elai 6.9%
  • Speechify 6.8%
  • Murf.ai 4.4%
  • Natural Reader 5.2%
  • その他 0.2%

生成AIが活用される領域は、「コンテンツ作成」が49.4%で最多に

 「Q4:どのような領域で生成AIが活用されているか教えてください(複数回答可)」では、上位から「コンテンツ作成(記事やブログの作成等)」が49.4%、次いで「カスタマーサポート(顧客対応、チャットボット等)」が41.5%、「商品開発(新製品の設計)」が31.8%という回答になった。

  • コンテンツ制作(記事やブログの作成等) 49.4%
  • カスタマーサポート(顧客対応、チャットボット等) 41.5%
  • 商品開発(新製品の設計) 31.8%
  • マーケティング分析(市場分析や顧客分析) 30.4%
  • 自動翻訳(多言語への対応) 25.4%
  • データ分析(ビジネスインサイトの理解) 20.8%
  • ソーシャルメディアの管理 10.5%
  • その他 0.6%

2024年注目の生成AI活用ビジネスモデルは「自動化されたデジタルマーケティング」が42.7%で最多

 「Q9:2024年に注目される生成AIを活用したビジネスモデルは何だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、「自動化されたデジタルマーケティング(精度の高いターゲティング)」が42.7%、「ユーザーの好みや行動に基づいたコンテンツ生成」が38.1%、「パーソナライズされたショッピング体験を提供するeコマース」が31.9%という回答になった。

  • 自動化されたデジタルマーケティング(精度の高いターゲティング) 42.7%
  • ユーザーの好みや行動に基づいたコンテンツ生成 38.1%
  • パーソナライズされたショッピング体験を提供するeコマース 31.9%
  • クラウドを活用して、企業や個人がアクセスできるAIサービス 28.4%
  • AIを使って製品の設計や開発プロセスを加速するイノベーション 25.4%
  • 特定の業界に特化したAIのアプリケーションの開発 19.1%
  • AIを活用したカスタマーサポートの自動化 15.7%
  • ネットワークの効率とパフォーマンスを最適化するための生成AIツール 13.9%
  • 自動コード生成とプログラミング支援 10.3%
  • その他 0.4%

まとめ

 上記の調査結果によると、IT企業の経営者は生成AIツールを積極的に導入しており、とくに「ChatGPT」が56.6%の企業で使用されていることが明らかになった。これに次ぐのは「Bing AI」の22.4%、そして「Bard」が20.8%。これらのAIツールは主に「コンテンツ作成(記事やブログなど)」の分野で49.4%の企業に採用されており、「カスタマーサポート」(41.5%)と「商品開発」(31.8%)の領域でも重要な役割を果たしている。さらに、2024年には「自動化されたデジタルマーケティング」(42.7%)、「ユーザーの好みや行動に基づいたコンテンツ生成」(38.1%)、「パーソナライズされたショッピング体験を提供するeコマース」(31.9%)などのビジネスモデルが注目されると予測される結果になった。