クリエイティブな仕事とは? 仕事の種類や働き方について解説

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2023/02/25 12:00

 クリエイティブな仕事とは、具体的にどのような職種を指すのでしょうか。仕事の種類や働き方、向いている人の特徴、未経験から転職する方法などについて解説します。

 クリエイティブな仕事に興味を持っている人は多いでしょう。しかし、「どういう職種があって、どんな仕事をしているのかよくわからない」「未経験から転職するのは難しいのでは?」と思っている人も少なくありません。

 この記事では、クリエイティブな仕事の種類や働き方、魅力的な要素、向いている人の特徴のほか、未経験から転職する方法について解説します。

クリエイティブな仕事とは、ゼロから新しいものを創造する仕事

 はじめに、クリエイティブな仕事とは何か、概要を押さえておきましょう。クリエイティブとは英語で「創造力がある」という意味の言葉で、クリエイティブな仕事とはゼロから新しいものを創造する仕事のことです。

 クリエイティブな仕事の代表例としては、テレビやラジオ、雑誌など、メディア関連の制作にかかわる仕事ですが、ほかにもゲームや広告、Web系の仕事や動画制作などの仕事もあります。

 また、コンテンツの制作だけでなく、予算管理やプランニングなどを担当するディレクターも、クリエイティブな仕事のひとつです。このような職種を総称して、クリエイターと呼ばれることもあります。

クリエイティブな仕事のうち、代表的な7種類を紹介

 クリエイティブな仕事といっても、さまざまなジャンルが存在します。ここでは、代表的な職種を7つ紹介しましょう。

イラストレーター

イラストレーターは、クライアントからの要望をふまえてイラストを制作する仕事です。おもに広告や雑誌、カタログ、商品のパッケージ、ウェブサイトなどに掲載するイラストを制作します。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは、雑誌やパンフレット、広告に掲載するデザインを制作する仕事です。デザインするのは印刷物だけでなく、デジタル雑誌の制作なども含みます。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのレイアウトや見た目をデザインする仕事です。HTMLやCSSなどの言語を使用し、コーディングやWebサイトの構築まで行うケースもあります。

ゲームクリエイター

ゲームクリエイターは、ゲームのキャラクターやシナリオの作成、背景のデザインなど、ゲーム制作に関わる仕事です。なかでもデザインの制作においては、2Dおよび3Dデザイナー、UIデザイナー、エフェクトデザイナーなど、専門的な職種に分けられます。

動画クリエイター

動画クリエイターは、テレビCMやPRなど、動画の制作および編集を担う仕事です。最近ではVRやYouTube動画制作の需要が増えており、動画クリエイターのニーズも高まっています。

コピーライター

コピーライターは、商品やサービスを売る、あるいは認知度を高めるための言葉を考える仕事です。商品のパッケージやテレビCM、Web広告など、手掛けるジャンルは多岐にわたります。

Webディレクター

Webディレクターは、Webサイトの制作スケジュールや品質を管理する仕事です。ライターやデザイナー、エンジニアなど、さまざまなスタッフとのやりとりが発生するため、Web制作の舵取り役ともいえます。

クリエイティブな仕事の3つの働き方

 クリエイティブな仕事には、どのような働き方があるのでしょうか。代表的な働き方を3つに分けて紹介します。

事業会社で働く

事業会社とは、自社で商品やサービスを販売したり、メディアを運営したりしている企業のことです。事業会社のクリエイティブ職は、社内でデザインや動画制作などを担当します。ただし、扱うのは自社の商品やサービス、メディアに限定されるため、自分の興味や得意分野とマッチしている企業を選ぶ必要があります。

広告代理店や制作会社で働く

広告代理店や制作会社は、広告やWebサイトなどのクリエイティブ案件をクライアントから受注し、要望に応じて制作します。さまざまクライアントからの多種多様な依頼を受けるため、事業会社に比べると多様なジャンルの経験・実績を積むことが可能です。

フリーランスとして働く

会社や組織に所属せず、個人でクリエイティブ案件を受注して制作する働き方です。フリーランスには「働く時間や場所を自由に決められる」「受注する案件を自分で選べる」といったメリットがあります。ただし、営業活動や事務作業、予算、スケジュールなど、すべて自分一人で管理しなければなりません。

クリエイティブな仕事の魅力

 クリエイティブな仕事は、苦労や困難がある一方で、魅力を感じられる場面も多く存在します。クリエイティブな仕事の魅力を3つピックアップして紹介しましょう。

自分の制作物を発表できるため、やりがいを感じられる

クリエイティブな仕事は、自分の制作物を世間に発表でき、多くの人に見てもらうことができます。とくに、商品パッケージやカタログは印刷物として残るため、ものづくりの喜びを得やすいでしょう。Web関連の制作物も、世界中へ発信されることにやりがいを感じられます。

クリエイターとしての評価につながる

自分の制作物がヒットすれば、クリエイターとしての評価につながります。たとえば、企業の広告がSNSで一気に拡散される可能性もあるでしょう。評価が高まるにつれて、より大きな仕事を任される存在になるかもしれません。

副業や独立の可能性も広がる

クリエイティブな仕事は自分のスキルを活かせるため、副業や独立の可能性も広がりやすいでしょう。うまくいけば収入アップにつながるかもしれません。

クリエイティブな仕事に向いている人の特徴

 「クリエイティブな仕事に興味があるけど、自分に向いているかどうかわからない」と思っている人は少なくないでしょう。そこで、クリエイティブな仕事に向いている人の能力や特徴を4つご紹介します。

コミュニケーション能力が高い人

クリエイティブな仕事と聞くと、「センスが重要だ」と思うかもしれません。しかし実際の仕事では、クライアントがどういうものを求めているのか、何を実現したいのか、意図をくみ取ることが重要になります。相手が思い描いているコンセプトやイメージを的確に制作物へ反映させるためには、高いコミュニケーション能力が必要です。

調整力やスケジュール管理能力がある人

クリエイティブな仕事は華やかな印象がある一方で、調整作業やスケジュール管理など地道な作業も求められます。納期を守り、予算を踏まえて制作できる人は、クリエイターに向いているといえます。

世の中のトレンドや新しい情報に敏感な人

多くの人から注目される制作物を生み出すためには、世の中のトレンドや新しい情報に敏感でなければなりません。仕事とは直接関係ないような情報もリサーチし、制作物に活かす能力が大切です。

発想力があり、細部までこだわって制作できる人

クリエイティブの現場では、常に新しいアイディアやオリジナリティが求められます。0から1を生み出せる発想力があり、かつ細部までこだわって進められる人なら、優秀なクリエイターになれる可能性が高いでしょう。

未経験からクリエイティブな仕事に転職するための方法

 「未経験だけど、クリエイティブな職種に転職したい」と思っている人もいるでしょう。続いては、未経験からクリエイティブな仕事に就くための方法を2つご紹介します。

独学やスクール、もしくは前職で得たスキルを活かす

企業によっては、クリエイティブ系のスクールで学んだ人や、独学で制作物を発表している人を評価してくれるケースがあります。また、前職がクリエイティブ系以外の業種であっても、クライアントとの交渉や進行管理のスキルがあれば、ディレクターとして活躍できるかもしれません。

クラウドソーシングの仕事で経験を積み、企業にアピールする

近年は、クラウドソーシングでクリエイティブ関連の仕事を発注する企業が増えています。未経験なら、クラウドソーシングで比較的難易度の低い案件からチャレンジするといいでしょう。数をこなせば経験になり、難度の高い案件へステップアップしながら実績につなげられます。もし、同じクライアントから継続的に受注できるようになれば、実績としてクリエイティブ系の企業にアピールできるはずです。

クリエイティブな仕事には、センスだけでなくスキルも必要

 クリエイティブな仕事の種類や働き方、向いている人の特徴のほか、未経験から転職する方法について紹介しました。

 クリエイティブな仕事といっても、イラストレーターや動画クリエイターなど、さまざまな職種があります。また、クリエイティブな仕事は、センスだけでなく、クライアントとの交渉力やスケジュール管理などのスキルも求められます。もし、未経験から目指す場合は、まずスキルを身につけ、少しずつ実績を作っていきましょう。