ChatGPTで生み出されるコンテンツはウェブ制作に効果的なのか AIベンチャー経営者が活用法を解説

ChatGPTで生み出されるコンテンツはウェブ制作に効果的なのか AIベンチャー経営者が活用法を解説
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 近年、ディープラーニング(深層学習)の波が押し寄せる中で、その最先端をいく「ChatGPT」。日本語にも対応しているため、国外はもちろん国内でも大きな話題を呼んでいます。また、ChatGPTを上手く活用することで、ウェブ制作において効果的なコンテンツ生成を手助けするサービスになりうるでしょう。今回は、最新API「GPT-4」をベースとしたAIライティングツール「Transcope(トランスコープ)」を運営するシェアモル株式会社の齋藤康輔さんが、自身の知見をもとにコンテンツ制作におけるChatGPT活用法を解説します。

 こんにちは。AIライティングツール「Transcope(トランスコープ)」を運営するシェアモル株式会社の齋藤康輔です。

 本記事では、コンテンツ制作におけるChatGPT活用法についてお伝えします。

まずはChatGPTをおさらい

 ChatGPTは、OpenAIが開発したAI技術を活用した、会話型テキスト生成ツールです。2022年11月にリリースされてからもアップデートを繰り返し進化を続けています。2023年3月には、従来の「GPT-3.5」に加えて「GPT-4」がリリースされました。GPT-4は、言語処理能力が大きく改善され、出力精度が向上したり、プラグインが追加できたりと、ChatGPTで“できること”が各段に増えています。2023年5月には、ブラウザだけでなくアプリも登場し、より利便性に長けたサービスに成長しています。

 ちなみに、ChatGPTをビジネスに活用する際は、「GPT-4」の利用をオススメします。GPT-3.5と異なり課金が必要ですが、できることもその精度も大幅に向上しているからです。

出典:OpenAI - ChatGPT
出典:OpenAI - ChatGPT

ChatGPTの仕組み

 ChatGPTは、膨大な量のテキストデータでトレーニングされた機械学習モデルです。このデータには、ウェブサイトのコンテンツやSNSの投稿が含まれているものと考えられます。ChatGPTは上記の大規模データから、利用ユーザーによって入力された質問に対する回答を考え出します。

 大規模データから文章のパターンを学ぶことで、ChatGPTが質問の後に続きそうな言葉をつなげて回答を作成しています。この方法により、人間のような自然な文章を生成することが可能になっています。

ウェブ制作担当者におけるChatGPT活用のメリット

 ウェブ制作担当者がChatGPTをビジネス活用するにあたり、自動でコンテンツを生成できることは大きなポイントとなるでしょう。

 企業は常に自社の商品やサービスの見込み顧客を増やしたいと考えているものです。かかる費用が広告などの手法と比べて少ないコンテンツマーケティングは、重要な選択肢のひとつになるでしょう。

 ウェブ制作担当者がコンテンツマーケティングのためのコンテンツ生成を自社で進める場合、リソースが足りず後回しになる、外的人材を活用するとしてもマネジメントにリソースを割くことになってしまう、といった課題が生まれていました。

 しかし、AIサービスを活用することで、これらの課題解決のサポートが期待できます。次からは、具体的な活用方法についてお伝えしていきます。