ピアラ、ライブ×P2C×NFTを基軸とした新たなクリエイターエコノミー支援プラットフォームβ版開始

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2022/04/01 20:00

 ピアラは、エンタメDX事業のさらなる成長のため、クリエイターとコアファンを結ぶライブ×P2C×NFTを基軸としたクリエイターエコノミー支援プラットフォーム「サイバースター」β版をオープンした。ゴールデンウィーク前後でのグランドオープンを予定している。

 近年、人々の発信の場が増加したことで、ライブ配信や、商品の企画から販売までを自身で行うP2C(Person to Consumer)、NFT化したデジタルコンテンツの売買などについて、さまざまなプラットフォームにおける利用者が増加している。しかしながら、メジャーなプラットフォームはひとつの機能に特化している場合が多く、アーティストやクリエイターは用途ごとに複数のプラットフォームを使い分ける必要があることから、ファンが各所に散らばり、ビジネスチャンスを逃しやすい傾向にあった。

 そこで同社は、クリエイターの機会損失を解消すべく、ライブ×P2C×NFTの3機能を掛け合わせた新たなクリエイターエコノミー支援プラットフォーム「サイバースター」を開発。クリエイターは、ひとつのプラットフォームで横断的な活動を行えることで、これまで以上に個のエンパワーメントを高め、マネタイズを図ることができる。コアファンにとっても、同プラットフォームの登録のみでクリエイターとのさまざまなコミュニケーションが行えるようになる。

 「サイバースター」は、ライブ配信を軸として、P2C、NFTといった機能でファンを囲いこみ、マルチに収益向上を図ることができる、新たなプラットフォーム。2020年11月の発表当時は、独自ドメインでアーティストごとの公式ファンサイト・ECサイトなどを構築するものだったが、今後は、共有ドメインであるポータルサイトにシフトしていくという。

イメージ図
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 ポータルサイトにすることで、ユーザーはひとつのサイトで多彩なコンテンツを利用することができ、さまざまなクリエイターを横断的に閲覧できるため、まだあまり知られてないクリエイターを発掘する機会が生まれることが想定される。また、各SNSなどからファンを誘引することで、コアファンとの密な交流が行える場でもあることから、ユーザーにとって、より満足度の高いコニュニケーションを実現する。

 また、クリエイターにとっても、自身の独自ドメインでのサービス展開と比べて、参入への敷居が高くないため、気軽にチャレンジができたり、プラットフォーム上でほかのクリエイターと切磋琢磨しながら自分のクリエイティビティを向上させられることなどのメリットがあり、新たな可能性を広げることができる場所となることを目指す。

 同プラットフォームは、アプリではなくブラウザ型として開発コストを抑えたことにより、クリエイターへ最大80%という高還元率を実現。(活動状況を考慮した報酬形態となるため、各クリエイターとの契約内容により還元率は変動)

 さらに、同プラットフォームでのライブ配信は、ギフティング機能付きの会話などのライブ配信に加え、自身の特技を活かしたオンライン教室などのノウハウを教える有料型配信、ファンクラブなどのサブスクリプションサービス、さらには1ON1配信など、多機能の組み合わせが可能。また、同プラットフォームのECサイトにP2C商品を出品して販売することもでき、受注や支払、在庫管理または発送などのユーザーサポートも同社にて請け負う。

 NFTでは、写真や動画、楽曲、アート、さらには自身のIPなどの売買が可能。単なるデジタルデータの所有に留まらず、ブロックチェーンに契約書を同時に刻むことで、発行元が記録され、改ざんが不可能となることから、著作権を含めた譲渡にも適している。

 今後は、企業向けの広告素材などの使用権の販売に関しても、NFTでの展開を想定。さらに、同プラットフォームで2次流通にも対応していく予定とのこと。同プラットフォームではロイヤリティが自由に設定できるため、2次流通の際にも著作権を有するクリエイターにロイヤルティが入り続けるといった仕組みづくりが可能となる。グランドオープンは、ゴールデンウィーク前後を予定している。