Metalium、動きのプロトタイピングが自在に行えるキット「Shadow machine」をリリース

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2023/05/02 12:00

 デザインエンジニアリングの手法を活用し、世の中へ新たな素材の提供を行っているMetaliumは、物質的な制約にとらわれないメタ思考から生まれる思想や現象など、すべてを材料として取り扱い、素材としてすべての人が触れられるようにするクリエイティブスタジオ「Metalium llc.」を運営している。同社は今回、動きのプロトタイピングを可能にするキット「Shadow machine」を開発した。

Shadow machineとは

Shadow machineは、いつでも誰でも簡単に動きのプロトタイピングをすることができるキット。

開発背景

昨今、モーションデザイナーといった職能の台頭や、ウェルビーイングにもとづくデザインなど、単純な形状としての意匠だけでなく、「動き」そのものをデザインすることがハードウェア・ソフトウェア問わず求められている。Shadow machineは、デザイナーや設計者などに対して、動きのインスピレーションを生み出すためのツールとして開発された。

ツールとしての構成

キットには、形状の骨となる「tooth pick」と「joint ball」と呼ばれる球状の接続用の専用治具とが同梱されており、ブロックを組み立てるようにこれらを接続することで、簡単に構造体を作ることができる。

できあがった構造体に、スマートフォンのライトなど、光源を当てることで影を生み出すことが可能。光源を動かすことによって影が動き、すぐに複雑な動きのプロトタイピングを行うことができる。分解や追加も簡単に行えるため、さまざまなアイディアを瞬時に繰り返し試すことが可能。(ライトは付属しない)

展開について

Shadow machineの活用事例は次のとおり。

1.学校教育におけるデザインワークショップ

小学生から大学生まで学年を問わず、動きそのものを捉えることから始まるデザインプロセスの体験と、展示を通じた動きのデザインについて学ぶワークショップを実施することができる。

2.動きのデザインに関する社内研修

全社合宿など社員同士の相互理解の場において、動きのデザインワークをツールとして活用することで、アイスブレイクを行うことができる。もちろん、メインのワークとして活用することも可能。

3.Shadow machineを活用したインスタレーション作品の制作

Shadow machineを活用して、動きを用いたインスタレーション作品などを制作することができる。また、個数を増やすことにより、より大きくもしくは複雑な作品を制作することが可能。

4.異文化コミュニケーションのゲームとして活用

Shadow machineを活用することで、言語に頼らない感覚的なコミュニュケーションが可能となる。