オールインワンビジュアルコミュニケーションプラットフォーム「Canva（キャンバ）」は、職場を含むあらゆる場所でのデザインの役割を変革する新製品と新機能を発表した。
最近Canvaが買収したLeonardo.aiによるパワフルで新しい生成AI技術を含むCanvaの最新のイノベーションは、よりスマートな作業、より優れたコラボレーション、そして素晴らしいビジュアルコンテンツ制作にエキサイティングな可能性をもたらす。ドリームラボの登場により、あらゆる業種や職種のチームが仕事における創造性、デザイン精度、効率性の新たな手段を解き放つことができるようになる。
また、Canvaの企業向けプランであるCanvaエンタープライズの登場から5ヵ月が経過した現在、ニューヨーク証券取引所やアトラシアン、HP、Ray White、DHL Express、Tecnocasa、ドキュサインなどが、組織のコンテンツ作成を効率化し、ブランドを拡大するためにこのサービスを活用し始めている。
Leonardo.Ai搭載のドリームラボを発表
Canvaは、Leonardo.Aiの買収から3か月で、ドリームラボを発表した。この生成AIツールは、生成したい画像のアイデアを簡単な文章で入力するだけで、ダイナミックな写真やグラフィックスに変換することが可能。
Leonardo. Aiの高度な Phoenix 基盤モデルを搭載したドリームラボは、CanvaのAI画像生成機能を強化し、アイデアの核を鮮やかなアウトプットへあっという間に変換するツールとして、次の機能を提供する。
- 3Dレンダリングやイラストなど、異なる15種類以上の画像スタイルで多様なバリエーションを生成
- 既存の画像をスタイル参照として使用することで、より正確に出力に影響を与え、それぞれの会社のスタイルでストック写真を生成するなどの可能性を拡大
- 複数の被写体を含む複雑な画像や、フォトリアリスティックなポートレートを作成
Canva は Leonardo.Aiと提携し、クリエイターに、よりパワフルなAI機能を提する。ドリームラボは、Canvaの使いやすいマジックスタジオを使ったコンテンツ制作の精度をいっそう高める。またドリームラボは、AIの信頼性と安全性を確保するため、Canva AIセキュリティによって補償されている。
広範な画像生成とCanvaの1億点以上の素材を収録したコンテンツライブラリーの組み合わせにより、ユーザーは常に無限のコンテンツにアクセスでき、あらゆるデザインに最適な画像を手に入れることができる。
Canvaのビジュアルツールキットに多数の新機能が登場
Canvaは、Canvaコミュニティからのリクエストにもとづいた多くの新機能と今後追加を予定している機能を発表。よりインタラクティブな機能から、ドキュメントやホワイトボードなどを含むアップグレードされたAIツールまで、これらの機能強化は作業をよりシームレスにする。
よりスマートな機能を搭載したホワイトボード
AIを活用した分類機能と要約機能に加え、リアルタイムでアイデアを共有できるインタラクティブなリアクション付箋を搭載している。
より直感的なマジック作文
新しいAI機能により、コンテキストに基づいたテキスト生成が可能になり、ワンクリックで生成されたテキストの改善が可能になった。
手軽なビデオ機能
ブランドのスタイルにあった高度なアニメーション効果と字幕の自動生成機能により、手作業の時間を削減する。
よりインタラクティブなプレゼンテーション
新しいインタラクティブなグラフタイプや高度なアニメーション効果でエンゲージメントを高める。また、ワンクリックでページ番号を自動追加できる。
データにもとづく拡充したストーリー共有
エリアグラフ、レーダーグラフ、階層グラフ、統計グラフなど、新しいグラフタイプが追加された。
カスタムモックアップ機能の登場
ワンクリックで、写真をブランドに沿ったプロフェッショナルなモックアップテンプレートに変換します。
新しい投票＆クイズ
シンプルかつ簡単にカスタマイズできる投票＆クイズをエディター内で作成できる。
強力な統合機能
Gmail、Google Drive、カレンダー、ドキュメントなどを通じて、Google Workspace内でCanvaで作成したデザインに直接アクセスしてコラボレーションすることが可能。
より幅広いコンテンツ提供を実現
Canvaは、Artlistやpocstockなどのリソースを統合することで、コンテンツの提供範囲を拡大している。この拡充により、さまざまな新しいテンプレート、動画素材、ストックフォトなどが追加され、プレミアムで世界水準のコンテンツを一つのプラットフォームで作成できるようになった。
Artlistとの統合
Artlistのプレミアム動画ライブラリーを通じて、Canvaはトップアーティストによる音楽やシネマティックな動画リソースを提供できるようになった。
pocstockによる包括的な表現の強化
Canvaは、pocstockのコンテンツコレクションを導入することで、多様性への取り組みを強化する。この提携により、有料ユーザーは15万点の写真にアクセスでき、包括的な世界をより良く反映するコンテンツを作成することが可能になる。
あらゆるユーザー向けのワークキット
今年5月のCanvaワークキットのローンチの成功を経て、Canvaは教員、児童生徒、そして中小企業経営者のビジュアルコミュニケーションニーズに合わせたツールと機能を拡充する。ワークキットは当初、営業、マーケティング、人事、クリエイティブ業界向けにローンチされた。
中小企業向けワークキット
事業運営におけるさまざまな側面をサポートするために、業務マニュアル、カスタマイズ可能なテンプレート、社内資料、アプリが含まれた汎用性の高いワークキット。
教員向けワークキット
主要な課題への対処、授業計画の再編、ワークロードの管理を可能にし、より実践的な創造性を促進する、教育業界に特化した幅広いテンプレートや機能を提供する。
児童生徒向けワークキット
課題の向上、学習の整理、課外活動向けプレゼンテーションをレベルアップするためのテンプレートやヒントならびにツールが含まれている。
Canvaは、さまざまな分野のプロフェッショナルによるあらゆるデザインとコラボレーションのニーズに応える、使いやすさを重視した新世代のワークプレイスソフトウェアを構築している。ワークキットを継続的に拡張しアップデートしていくことで、Canvaは多様なユーザーコミュニティが、それぞれの目標を達成するために必要なソリューションを、迅速で簡単に、かつ無料で利用できるようにしている。
日本市場向けのローカライゼーションと企業向けサービスの提供に注力
Canvaは、SB C&Sと国内初のディストリビューター契約を締結し、SB C&Sを通じて法人向けにCanvaエンタープライズおよびCanvaチームスプランを提供する。このディストリビューター契約によりCanvaは、日本の企業がワークフローを改善し、デザインにおけるコラボレーションを図り、デザイン経験が少なくても、ブランドの一貫性を保ったビジュアルコンテンツを効率的に作成できるよう貢献する。
またCanvaは、今年前半に発表したフリー素材サイトのいらすとやや大手フォントメーカーのモリサワとの提携に続き、コンテンツ作成の簡素化を目指し、日本語の文章に自動的にふりがなを付けることができるふりがな機能の提供を開始した。さらに、日本のユーザーはLINEを使って簡単にCanvaアカウントにログインできるようになった。
